東京から日帰りで。関東エリアの美しい「ホタル鑑賞」スポット11選
立夏に入り、真夏日まで観測された関東エリア。梅雨の前に夏がきてしまいそうですが、これからの時期に見逃せない、美しい日本の原風景があります。
それが、初夏の一時期にのみ見ることができるホタルです。真っ暗な夜の空間を、やわらかな美しい光を放ちながら行き交う姿は、なんともロマンチック。
暑さを避けて屋内施設へのお出かけやデートも楽しいものですが、この一瞬にしか見られない、風物詩ともいえる幻想的な風景を見に出かけてみてはいかがでしょう。
そこで今回は、都心を含め日帰りで訪れることができる、関東エリアのホタル鑑賞名所をピックアップしてご紹介します。
1.七つ洞公園/茨城県水戸市
参考観測時期:6月中旬以降

茨城県水戸市にある「七つ洞公園」は、本格的な英国式庭園で、ホタル観賞の穴場スポットといわれています。
5つのダムやフォリーという英国風の建物のまわりを、ゲンジボタルとヘイケボタルが飛び回ります。
2.名草ほたるの里/栃木県足利市
参考観測時期:6月中旬〜7月上旬

栃木県足利市にある「名草ほたるの里」は、1988年に現在の環境省である環境庁から「ふるさと生きものの里100選」に認定された、ホタル鑑賞のメッカです。
毎年6月10日から30日まで「名草ホタルまつり」が開催されます。このイベントでは約1,000匹のゲンジボタルが見ることができ、幻想的でロマンチックな一夜を過ごせますよ。
3.田口町ホタルの里/群馬県前橋市
参考観測時期:6月上旬〜下旬

群馬県前橋市にある「田口町ホタルの里」は、ピーク時には一晩に累計で約4万人に近い鑑賞者が訪れたこともあるホタルの名所です。
田口町では町を上げて、この休耕田を利用した土地でホタルを保護しています。また、車椅子での鑑賞が可能にしたりと、障がい者の方のホタル鑑賞にも配慮しています。
4.北本自然観察公園/埼玉県北本市
参考観測時期:7月中旬〜8月中旬

埼玉県北本市にある「北本自然観察公園」は、野生の生き物を保護し、暮らしやすい環境を作るというコンセプトのもとに作られています。
ホタルのシーズンにはヘイケボタル約300匹が舞う姿が見られますよ。
また自然豊かな同園では、北本市の天然記念物「エドヒガンザクラ」やニホンアカガエル、タヌキ、イタチなどの野生の動物も見ることができます。
5.ロマンの森共和国/千葉県君津市
参考観測時期:5月下旬〜7月上旬

千葉県君津市にある「ロマンの森共和国」は、都心から90分の所にあるリゾート地です。さまざまな自然と遊べるアクティビティを用意しており、どんと焼きやイチゴ狩りなどのイベントを開催しています。
また5月下旬〜7月上旬はホタルが鑑賞できるスポットとして地元住民にも人気です。
6.おとめ山公園/東京都新宿区
参考観測時期:7月上旬〜中旬

東京都新宿区下落合にある「おとめ山公園」は、都心部でありながら「東京の名湧水57選」にも選ばれた湧き水を使い、ホタルを飼育しています。
通常、夜間は利用ができない公園ではありますが、ホタルのシーズンのみ開催されるイベントに参加すれば、園内のホタル舎を歩いて美しいホタルの光を鑑賞できます。
なお、イベントは当日夕方ごろから整理券を配布しているので、参加したい方は早めに訪れて整理券をゲットしましょう。
ちなみに会場では飲み物や食べ物の屋台も出ているので、地元の夏祭り気分で楽しめますよ。2019年の開催日程はまだ出ていませんが、2018年は7月7日、8日に開催しています。
7.よみうりランド(聖地公園)/東京都稲城市
参考観測時期:6月上旬〜7月上旬

東京都稲城市にあるテーマパーク「よみうりランド」の中にある「聖地公園」では、毎年シーズンになると、よみうりランド閉園後に「ほたる鑑賞会」が開催されます。
ただし鑑賞会には整理券が必要で、フラッシュ撮影禁止、静かに鑑賞などのルールがあるので、気を付けて楽しみましょう。
8.養沢川/東京都あきる野市
参考観測時期:6月下旬〜7月中旬

東京都あきる野市を流れる「養沢川」周辺は、都内とは思えない大自然エリアで、夏の夜は涼が得られる癒しスポットとしても人気です。
またホタルの名所でもあり、シーズンの夜には美しいホタルが鑑賞できます。特に蒸し暑い夜ほどキレイに見えるとのことですよ。
9.平井川/東京都日の出町
参考観測時期:6月中旬〜7月中旬

東京都日の出町を流れる「平井川」は、ホタルの名所としても知られています。おすすめ鑑賞エリアは、平井川上流域にある岩井橋から日の出三ツ沢つるつる温泉まで。
ここではシーズンになると、多数のゲンジボタルの舞う美しい光景が見られます。周辺に駐車場がなく住宅も並んでいるため、地元住民のみなさんに配慮して鑑賞しましょう。
10.松葉沢ほたるの里/神奈川県愛川町
参考観測時期:6月上旬〜下旬

神奈川県愛川町の「松葉沢ほたるの里」は、前述の栃木「名草ほたるの里」と同じく「ふる里いきものの里100選」にも選定されている、ホタル生息地として知られています。
松葉沢ホタル保存会が毎年、鑑賞会などの活動をしており、ゲンジボタルやヘイケボタルを見ることができますよ。
11.万葉公園/神奈川県湯河原市
参考観測時期:6月上旬〜下旬

神奈川県湯河原市の湯河原駅から車で約10分ほどのところにある「万葉公園」では多くの万葉植物が植栽されており、「日本の歴史公園100選」にも選ばれているほど歴史的・文化的資源を有した公園です。
毎年6月中にはゲンジホタルを見ることができ、6月上旬~中旬にかけて、園内の「花木園」で「ほたるの宴」が開催されます。
東京近郊にも、このように多くのホタルの名所が存在します。ぜひ、これからの時期にしかお目にかかれない、ロマンチックな風景を心に留めに、お出かけしてみてはいかがでしょうか。
なお、写真撮影自体を禁止している場所もあるので、事前に確認してから訪れてくださいね。
image by:(財)前橋観光コンベンション協会
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