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海の宝石たちと海中散歩。鮮やかな三重県尾鷲の「人工魚礁」へ

大谷 徳幸
2019/07/11

三重県尾鷲市といえば、まず思い浮かぶのが熊野古道・伊勢路ではないでしょうか。石畳の道が美しい馬越峠(まごせとうげ)が有名ですね。あるいは、以前TRiP EDiTORでもご紹介した、天下の奇祭「ヤーヤ祭り」でご存じの方もいるかもしれません。

最深部-23m。コンクリート製ブロックを色とりどりのソフトコーラルが覆う

何かしら古風で純和風のイメージですが、同エリアの水中は、まったくの別天地。トロピカルな雰囲気でいっぱいです。

なかでも、 ボートで10分ばかりのところにある「漁礁」は、色鮮やかなソフトコーラルに覆われ、小さなウミウシから、ツバメウオやマトウダイ、ときにはカンパチなどの大型魚まで現れるので、関西・中部地方のダイバーの人気のスポットになっています。

今回はそんな魚礁を、鮮やかな写真と共にご紹介します。

人気急上昇の漁礁は、初心者からベテランまで楽しめるダイブ・ポイント

熊野古道が通る紀伊山地が遠く霞んで見える。尾鷲湾から市内を望む

尾鷲市街地から車で10分ほどで「行野浦漁港」に到着します。港から歩いて数分のところにはダイビングショップ「ダイブサイト・シードリーム」があり、ボートの手配や機材のレンタル、シャワーの施設が利用できて便利です。

行野エリアには11カ所のダイビングポイントがあり、なかでも前述の漁礁が人気上昇中のポイント。ここを目当てに遠く関東や北陸から訪れるダイバーがいるくらいです。

ガイドロープに沿って海底に降り立つダイバーたち

行野漁港からボートで約10分。山が迫る波静かな小さな湾の奥に黄色いブイが見えてきます。その下にお目当ての「漁礁」があります。潮の流れもほとんどなく、ボートを繋留するブイから伸びるロープに沿って潜行するので、初心者でも安心して楽しめるポイントです。

このポイントは昭和30年代に、大型回遊魚を誘導するため砂地の海底にコンクリート・ブロックを積み上げた人工漁礁です。水深23mの海底に一片2mと1mのコンクリート製ブロックが3~4段積み上げられていて、最上部の水深は18m。離れてみると、砂漠に建つ城郭のような風情です。

半世紀を経て、コンクリート・ブロックは色とりどりのソフトコーラルで覆われ、自然の一部になりつつあります。つい美しさに見とれて長居してしまいがちですが、やや深場なので、潜水時間とエア残圧には十分に気を配ることが大切です。


水中写真家/ドローンパイロット/ライター。1957年大阪生まれ、三重県在住。紙媒体退職後、スキューバ・ダイビング関連の情報を中心にFacebookやブログで海外向けに発信中。

海の宝石たちと海中散歩。鮮やかな三重県尾鷲の「人工魚礁」へ
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