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建築好きも必見!この秋はアートにあふれた京都府立堂本印象美術館へ

KYOTO SIDE
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2019/10/28

大正から昭和にかけて京都で活躍した日本画家・堂本印象(どうもと いんしょう)。京都市にある京都府立堂本印象美術館は1966年、印象が自らデザインして建てられました。

この美術館は2018年3月にリニューアルオープンし建築当時の姿に甦りましたが、訪れてみたところあちらこちら印象のデザインがほどこされていて、館まるごと美術作品! ともいえるほどアートにあふれた空間でした。

今回は“芸術の秋”にちなんで、京都府立堂本印象美術館をご紹介します!

時代でイメージが異なる堂本印象

「木華開耶媛」 1929(昭和4)年・第10回帝展 堂本印象美術館HPより

美術館を訪ねる前に堂本印象について少しだけご紹介。明治時代に京都で生まれた印象(1891-1975)は京都市立美術工芸学校卒業後、西陣織の図案制作に携わり、その後、花鳥画や風景画、仏画などいわゆる伝統的な作品を描く日本画家として活躍します。

「八時間」 1951(昭和26)年 堂本印象美術館HPより

ところが戦後、61歳の時にパリを中心にヨーロッパを半年間周って現代美術に直に触れたことにより帰国後、抽象表現へと作風が一変するんです。作風がガラっと変わってしまいました。

初期と晩年で作風が変わる作家は多いですが、印象が面白いのは作風の変わる前と変わった後、両方の作品が同等に有名だということ! だから、どの作品を観たことがあるかで印象のイメージが異なるのではないでしょうか(だって、上の2枚の絵を見くらべても素人目には同じ人の作品とは思えないですよねー)。

さらに晩年は1950年代のフランスで始まり日本で旋風を起こした前衛美術の潮流「アンフォルメル」に共鳴。日本画の域を超え彫刻、陶芸、ガラス、金工、染色なども手がけた、まさにマルチアーティスト・堂本印象の集大成として作られたのが、この美術館なのです。

建物全てが美術作品

ゆるやかに弧を描く舟形の外観

立命館大学の向かい側に立つ堂本印象美術館が建てられたのは、1966(昭和41)年。印象の自宅隣に建てられました。

美術館を造るにあたりヨーロッパを訪ねた時に見た宮殿や邸宅を用いた美術館を参考にしたそうで、外観から内装、ドアノブや照明に至るまで、すべて印象自身がデザインしています。


外壁で注目したいのが、こちら! 印象はとてもお母さん思いだったそうで、このお顔はお母さんだといわれているそうですよ。

うーん、こちらは岩を使ったレリーフ。見れば見るほど面白いデザイン! 

2018年のリニューアルで庭も整備され、小径には印象がデザインした椅子も置かれています。年数回、野外展示も行われるそうですよ。

そして、こちらは玄関ポーチの柱。はぁ~、もう外観だけでも見どころ一杯でなかなか館内に入れません~。

「陽光」「良識」。昭和41年(1966)

入口のドアノブも印象の作品。1960年後半以降は紫、金、黒を多用した作品が多くなるんですよね。こちらは、まさにその頃の作品。

「仙境」「芳醇」昭和43年(1968)

ドアノブは館内にもあり、全て1点もの。全部で28点もあるんですって。現在、公開していない部屋もあるので全て見ることはできませんが、これは、できるかぎりチェックしてみたくなりますね。

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