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人魚のモデルになった深海魚。福井で2匹が目撃された「リュウグウノツカイ」

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2020/03/08

日本の人魚はリュウグウノツカイがモデル?

イメージです。image by:Shutterstock.com

日本海側で定期的に目撃されるリュウグウノツカイは、日本における人魚伝説の始まりだともいわれてます

『日本古来の人魚、リュウグウノツカイの生物学』によると、鎌倉時代から江戸時代までに書かれた古い文書には、人魚の目撃例が多く書かれているそう。

その描写のなかには、

<薄赤い長い髪(鶏冠)と腰に蓑を持ち、体は白く>(『日本古来の人魚、リュウグウノツカイの生物学』より引用)

と記されているようです。鶏冠とは「とさか」と読みます。この記述だけを見ると、確かにジュゴンというよりは、人魚の正体がリュウグウノツカイのような印象を受けます。

また、人魚伝説が多く残る土地として、北陸の福井県はその代表例に挙げられます。

福井県小浜市の空印寺にある八百比丘尼入定洞image by:KaoLee / CC BY-SA

福井には「八百比丘尼(はっぴゃくびくに/やおびくに)」と呼ばれる800歳まで生きた女性の修行僧の伝説があり、彼女は父親が釣り上げてきた人魚を食べたために、永遠に近い若さを手に入れたといわれています。

リュウグウノツカイであれば、福井でも繰り返し目撃されています。肉として口に入る可能性がジュゴンよりもはるかに高い生き物ですから、人魚=リュウグウノツカイ説には十分な説得力がありますよね。

しかも、リュウグウノツカイは、実際に食べられる魚です。先ほど紹介した富山の魚津水族館に勤務する学芸員も、過去に食べた経験があると朝日新聞社『AERA』が報じています。

タレントで日本の魚類学者でもあるさかなクンも食べた経験があると、一部のニュースで報じられていました。


美ら海水族館にリュウグウノツカイを運び込んだ漁師も、試しに食べてみたと取材を受けたときに明かしています。リュウグウノツカイを調理して食べる様子を、Twitterに投稿している人もいます。

味に関しては賛否両論あるみたいですが、ちょっと手を出しづらい見た目のリュウグウノツカイも、食べられる部位があるのですね(※ただし、深海魚はむやみに食べない方が安全だと専門家は指摘します。仮に捕獲しても、特別な知識と技術がない人間の場合は、興味本位で食べない方が安心だとされています)。

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