舞鶴発祥の「佐波賀だいこん」って?産地の極旨レシピも大公開

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2020/02/19

煮物にかき揚げ、お好み焼き……思わずよだれが出そうなメニューの数々。これらにはある共通点があります。何だと思いますか?

じ・つ・は!どの料理も特別な大根入り。舞鶴市で約半世紀ぶりに復活を遂げた伝統野菜の「佐波賀(さばか)だいこん」のために考え出された料理なんですよ。そこで今回は、佐波賀だいこんの正体に迫りつつ、とっておきの料理レシピもご紹介しちゃいます!

山あり谷ありの佐波賀だいこんヒストリー

特徴ある味と形で親しまれた昭和の大根

佐波賀だいこんは、舞鶴市佐波賀地区が発祥とされる京の伝統野菜。聖護院だいこんや賀茂なすなどと同じく、発祥地にちなんだ名前がついています。一般的な大根は約3カ月で収穫できるのに対し、佐波賀だいこんは秋に種を蒔き、翌年2〜3月に収穫する晩成型。ちょうどいまの時季しかお目にかかれない大根なんです。

スーパーなどでよく見かける青首大根は、葉の部分はカットされ、すらっとした細長い形をしていますが、佐波賀だいこんは根元が太く先が尖ったメリハリボディ。横に広がった立派な葉がついたまま売られています。

水分が少なく、身が引き締まっていることから、おろしても水っぽくなりにくく、煮崩れもしにくいという特徴があるんですよ。また、葉もおいしく食べることができます。

佐波賀だいこんの出荷のようすを写した貴重な一枚(昭和20年代)

昭和30年代には、舞鶴市の特産品として年間約1,100トン以上の出荷量を誇っていたという佐波賀だいこん。しかし、栽培期間が長いことや、身がしまって重く引き抜くのに力がいることから生産者が減り、ほとんど生産されなくなったのです〜。

地元有志の努力が実り、およそ半世紀ぶりに復活!

きっかけは地域ぐるみの復活プロジェクト

舞鶴市内で農業を営む佐藤正之さんらが佐波賀だいこんの復活に尽力

幻の大根となりつつあった佐波賀だいこんに転機が訪れたのは2010年。舞鶴市や京都府、地元の農家らがタッグを組み、佐波賀だいこんの復活プロジェクトを立ち上げたのです!

試験栽培を経て少しずつ作付面積を増やし、現在では地元のレストランや小売店、さらに大型スーパーでも取り扱われるようになりました。とはいえ、ただ店頭に並べるだけでは「消費者のハートは掴めない!」ということで、対面販売やレシピ集などを通じて普及活動にも力を注いでいるんですよ。

そうした努力の甲斐あって、佐波賀だいこんの知名度と人気はじわじわと上昇中。現在のおもな取りあつかい店は、JA京都にのくに彩菜館 東舞鶴店、舞鶴市内のスーパー、府内のイオン(京都桂川、東山二条、京都西、京都五条、久御山、洛南)です。


なお、シーズン中(1〜3月上旬)であっても出荷状況により品切れになっている場合もあるのでご注意くださいね。

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