「お子さまランチ」発祥の地はどこ?意外と知らない身近な食べ物の由来・歴史
「サラミ」ってどういう意味?
最後は「サラミ」について。先ほどは、レトルト商品がオランダ語や英語から由来していると話しました。
『広辞苑』(岩波書店)で調べると、サラミについてはイタリアから来ていると分かります。無知で勝手なイメージとして、サラミはアメリカの食べ物だと思っていましたが、
<にんにくで味つけした塩味の強いイタリア風ドライ・ソーセージ>(『広辞苑』より引用)
<イタリアのドライソーセージの総称>(『たべもの起源事典』より引用)
とあるように、イタリアが本場のソーセージだったのですね。
正式にはサラミソーセージといって、通常のソーセージと同じように腸に肉を詰めてつくり、その後で乾燥させるために、保存がきく食べ物となっています。
現在の本場はイタリアですが、発祥地については『たべもの起源事典』で調べると、2つの説があるといいます。
- エーゲ海のキプロス島にある古都サラミスの地名から
- ギリシア南部のサラミス島から
どちらも、サラミの名前が生まれた場所として考えられているのだとか。
エーゲ海とは地中海の中でも東部の海域で、キプロス島とはトルコやシリアなど中東寄りの島になります。サラミス島とは、首都アテネの南に浮かぶ離島ですね。
その意味でイタリアだけの食べ物ではなく、ヨーロッパ各国で食べられていますが、なかでもイタリアのサラミは「ミラノサラミ」「ナポリサラミ」などが特においしいそう。
イタリアは生ハム、ソーセージだけでなく、サラミの本場としても君臨しているのですね。
今回は、普段は何気なく呼んでいるけれど、実は意外にその由来や歴史を知らない可能性が高い食べ物を集めてみました。
身の回りの言葉の由来を調べていくと、さまざまな発見があります。食事の際の会話ネタとしても役立つはずですので、気になった言葉はその由来や歴史をチェックしてみたいですね。
- 参考
- 交流物語 – 北海道・中国交流デジタル資料館
- お子様ランチの元祖「日本橋三越」が挑戦する“現代版お子様ランチ”とは-えん食べ
- image by:Shutterstock.com
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