アジア9カ国がアフターコロナ後の「訪日旅行」について考える
新型コロナウイルスの蔓延により国内外の移動が制限され、訪日旅行をする外国人の数がなんと99%もダウンしたともいわれている日本国内の現状。外国人の方々をターゲットとした飲食店やレストランが軒並み苦境に立たされているなか、実際の影響はどこまで及んでいるのでしょうか。
アジア地域No.1規模の “日本好き”コミュニティサイト「FUN! JAPAN」が、台湾・香港・タイ・マレーシア・インドネシア・ベトナム・インド・韓国・中国のアジア9カ国へ、新型コロナウイルスによる訪日旅行への影響について調査を行いました。各国ユーザーの訪日旅行に対する意識や今後の動向を、早速チェックしてみましょう。
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新型コロナの影響がなくなったと判断する情報源は?
「新型コロナウイルスの影響がなくなったと判断する情報源は?」という質問では、調査対象9カ国のうち、韓国と中国の2カ国以外はいずれも「知人・友人・家族の意見」より「日本情報発信サイト」を重視する傾向がありました。
また日本政府の情報を信頼する傾向も強く、調査した9カ国の国すべてにおいて30%以上が、なかでも香港・マレーシア・インドネシア・インドにおいては60%以上が「訪日旅行を計画する際の情報源に使用する」と答えています。
特に香港では71%、インドでは80%と、全項目のなかでも最も高い数値に。「日本情報発信サイト」よりも政府の公式情報を参考にするようです。
また「WHO(世界保健機関)」の発表に関しては、WHO非加盟の台湾・香港・韓国では情報源としてあまり重視しておらず、一方マレーシア・ベトナム・インドでは60%以上の人が「重要な情報源として認識している」と回答しました。日本政府からの積極的な情報配信と、メディアの日本政府発表情報を元にした情報配信が重要だといえそうです。
安全だと判断できれば訪日旅行がしたい人は多い
「日本に旅行するならいつ・どの季節に訪れたい?」という質問では、韓国と中国の2カ国以外はいずれも「訪日旅行が安全であると判断できれば、訪日したい」という回答が約90%以上となりました。新型コロナウィルスの感染拡大により日本旅行を中止した人たちが、事態収束後に再び計画する可能性が極めて高いことがわかります。
「いつごろ日本に行きたいですか?」という質問では、最も早い訪日を期待したのは香港で、安全であると判断してから「1カ月以内」が8%、「1~3カ月以内」が33%を占めました。中国も比較的早い時期からの訪日を希望し、27%が「1~3カ月以内」と回答しています。
全体的にみると「期間ではなく季節に合わせて訪日したい」と回答した割合が多く、台湾、タイ、マレーシア、ベトナム、インドでは、各国において最多の回答に。各国・地域で差が出ています。