ホントに日本?地元民も知らない、緑色の大仏様が迎える愛知県「桃巌寺」

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2021/07/17

愛知県といえば「名古屋城」や「犬山城」、「熱田神宮」など歴史をいまに伝える名所がとても豊か。

さらにファミリーでも楽しめる「レゴランド・ジャパン」など、見どころ満載ですが、実は珍スポットのようなめずらしい名所も点在しています。

今回は、緑色のド派手な大仏様が鎮座する、愛知県名古屋市の「桃巌寺(とうがんじ)」をご紹介していきます。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

名古屋にもあった、巨大大仏

image by:Bariston, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

奈良、鎌倉、茨城などなど巨大な大仏を有する県は日本にたくさんありますよね。

その多くが有名な観光施設の中にあったり、大仏自体が人を集める観光スポットとして名を馳せています。しかし、実は名古屋にも超巨大と言っても良いサイズの大仏があることをご存じでしょうか?

住宅街のなかに突如現れる巨大な大仏様はインパクト大!であるにも関わらず、愛知県民でもその存在を知る人は多くありません。

そんな大仏様が鎮座しているのは愛知県名古屋市にある「桃巌寺」。場所は名古屋駅から地下鉄東山線に乗車し、本山駅で下車してすぐの場所とアクセスも良好です。

なぜか緑色のド派手な大仏様

image by:Bariston, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

地下鉄本山駅の6番出口を出て南に進んでいくと、住宅街に緑豊かなエリアが現れます。歩いているだけではお寺だと気が付きにくい外観なので注意してください。

なかに足を踏み入れてみると、目の前に突如現れるのがなんと全長約10mにもなる巨大な大仏様!


これほどの大きさにも関わらず、森と同化しており街中からはほとんど見えません。それもそのはず。桃巌寺の大仏様は自然に溶け込むような深い緑色をされているのです。

image by:photoAC

座高約10m、台座も入れると高さ約15mにもなる巨大な大仏様は、台座も含めてほぼ全身が緑色!額のホクロや耳、唇、まぶたのみが金色に輝くという姿が特徴です。

全身が金色であったりコンクリート色であったりする大仏様はいらっしゃいますが、こんな派手な緑色の大仏様はおそらく日本でここだけ。かなりレアな大仏様といえそうです。

image by:photoAC

巨大な緑色の大仏様。しかも元々はこのお色ではなく、緑色へと変貌を遂げられたのは2006年のこと。もちろん桃巌寺はれっきとした由緒正しいお寺です。

桃巌寺の建立は1500年代。開基は2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』にも登場していた織田信長の弟、織田信行(信勝)です。

『麒麟がくる』のなかでは染谷将太さん演じる兄・織田信長と家督をめぐって争い、信長を毒殺しようとして返り討ちにあって亡くなってしまいました。その織田信行が、父・織田信秀を弔うために建立したのがこの桃巌寺なのです。

1700年代に今の場所に移されましたが、境内には父である織田信秀のお墓もあります。愛知県が歴史の大舞台となっていた時代を感じることができますね。

漂う違和感の正体は…

image by:photoAC

そんな由緒正しいお寺にも関わらず、普通のお寺とは異なる雰囲気を醸し出している桃巌寺。そこはかとなく感じる違和感の正体は大仏様のお色だけではなく、境内のあちこちにみられる「無国籍感」です。

大仏様の台座には同じく緑色をした大きなゾウや鹿、そして日本のお坊さんとは違う服装のお坊さんたちの像が。

よーく見てみると、境内のあちこちにゾウや孔雀モチーフの飾りがそこかしこに置かれています。インドやチベット仏教の影響を受けておられるのだとか。

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