ヤッちゃいそう…日本では当たり前だけど海外ではNGなこと

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2021/12/01

ママ、タイかな?/タガログ語

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似たようなケースを次も紹介します。パパの話題の次はママです。皆さんがフィリピンに旅行中、実の・義理の母親が同じ東南アジアのタイに旅行していたと仮定します。

皆さんはフィリピンのミンダナオ島のビーチに来ていて、実家の・義理の母親は一方でタイの寺院を訪ね歩いていたとしましょう。

旅先からお互いに電話して近況を報告します。偶然にも同じ時期に同じ東南アジアに家族が旅行しているわけです。興奮しますよね。皆さんは母親に対して電話で無邪気に「今、ママ、タイかな?」と聞くはずです。

しかしその電話を周りのフィリピン人が聞いていたら、不思議に思って視線を走らせて来るはずです。

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タガログ語の「Mamatay ka na」を翻訳機で英語に変換すると「You are going to die」との意味になると分かります。「お前は間もなく死ぬ」といった感じの意味です。こちらもすごい響きですよね。

さらに合わせ技として、母親はタイに滞在、父親は日本で入院していると仮定しましょう。その状況で、父親についてタイにいる母と電話するわけです。

すさまじい設定すぎて逆に笑えてきますが、皆さんがまず「パパ、退院かな?」と母親に聞きます。母の返事を受けて次は「ママ、タイかな?」と電話で確認します。

その合わせ技を繰り出したあかつきには「私はお前を殺す」「お前は間もなく死ぬ運命だ」と電話で話しているみたいに見えるわけです。

周りにいたフィリピン人は皆さんの方をちらっと見るはずです。しかし皆さんはなぜか笑っている。そのコントラストがかえって恐ろしく現地の人には見えるかもしれませんね。


このように何気ない日本語が意外な意味に聞こえてしまう例はいくつかあります。なかなかありえない状況かもしれませんが、海外旅行の際は、単語だけでも覚えておいて損はないはず。

そしてまだ海外旅行に出られない時期が続いていますが、身の回りにフィリピン人・イタリア人・オランダ人が居る場合は、とりあえず頭に入れておいた方が良さそうです。

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  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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