日本人が知らない、海外の当たり前…「生活」に潜むカルチャーショック
洗濯物は外に干しっぱなし
一方で、アジア以外にも外に洗濯物を干す国は存在します。例えばニュージーランドです。ニュージーランドは大半の地域で年間の日照時間が2,000時間を超えます。
晴天の多い印象のある岡山県の日照時間は年間2,066時間です。「晴れの国」のキャッチコピーを誇る岡山県と同じくらい晴天が多い地域がニュージーランドだといえます。その豊富な太陽を生かして外で思い切り洗濯物をキーウィ(ニュージーランドの人々)は干すわけですね。
ただし外で干す分には何もカルチャーショックはありません。問題は雨天の対応です。
「1日のうちに四季がある」と地元の人が表現するように、ニュージーランドは1日の天候の変化が激しいです。外で気持ち良く洗濯物を干していたとしても、にわか雨があったり、突風が吹いたりと天気が急変するケースが少なくありません。
その変わりやすい天候の下で暮らすニュージーランドの人は、通り雨が来ても洗濯物を取り込みません。基本的には放置しています。雨で濡れてもそのまま。晴れて再び乾くまでノータッチです。
「丁寧な暮らし」が重んじられる日本だと、「せっかく干した洗濯物なのに…」とショックを受けそうな行為ですよね。
ニュージーランドでは容認されているどころか正しい方法として皆が実践している様子。そのおおらかさがニュージーランドらしいなと感じます。
ちなみにカードローナという地域には「ブラフェンス」という、ブラジャーが干しっぱなしになっている場所があります。晴れの日も雨の日も雪の日も、干しっぱなし。
1998年ごろから通行人がこのフェンスにブラジャーを吊り下げ始めたことがきっかけで、だんだんとその数が増えていき、現在ではこのような珍スポットになっているのだとか。
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