たったの2~3万円で教官なし!?日本とは違うイタリアの運転免許事情

コロナ禍で3密を避けた行動が求められるなか、おでかけしたいときに便利なのが。実際、コロナ禍になってからドライブする人が増え、キャンピングカーの需要も上がっているそうです。

車での移動ができれば密も避けられ、さらには行動範囲も広がりますよね。これを機に「免許ほしいな~」なんて思ったかたも少なくなさそうです。

日本では高額な金額を払って教習所や合宿免許に通ったりと少し面倒なイメージですが、海外ではもっと手軽に免許が取れるのだそう。そこで、今回はイタリアの免許事情についてご紹介します。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

イタリアの免許は2~3万円で取れる!?

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さて、今日は古い話ですが、私がイタリアで運転免許を取ったときのことをお話しましょう。日本では運転免許を持っておりませんでした。成人してからは、大阪と東京に住んでいたので、まったくその必要性がなかったからです。

もし日本の運転免許を持っていれば、イタリアで運転する場合、書類の書き換えだけで取れたそうなんですが、持っていないものは仕方ありません。そこで一からイタリアの人たちに混じって学校へ行きました。

日本では行ったことはありませんでしたが、自動車教習所というものが、どういう感じかは知っていたつもりです。コンクリートの建物の横に模擬コースがあって信号や横断歩道があって…こちらにはそういう学校はありません。

「Autoscuola(アウト・スクオーラ)」と、まさしく自動車学校と書いてはありますが、ビルの中の一室だったり、食料品屋さんの隣の小さなテナントだったり…よーく見ないとわからないくらい小さくて、普通です。とにかく模擬コースがないんですから。

さて、学校に身分証明書などの書類を提出し、3回ほど道基法などを勉強するとピンクの仮免をくれます。その色のとおり「Foiglia Rosa(フォーリア・ローザ=ピンクの紙)」といい、これがあれば運転暦10年以上の人が横に乗っていれば、普通に運転していいんです!

大体私のように何も知らないで学校へ行く人は珍しく、ほとんどの人は家族や友人から大きな駐車場や、カラカラ浴場前の広場などで運転を教わってから、すでに自動車を動かせるようになってから学校へ来るのです。法規と構造の勉強の為だけに。つまり実習は即!路上


怖がりの私は実習を30回くらい取ったので、日本で免許を取るくらいの料金を払いましたが、試験を受けるためだけに来るような人たちは、わずか2~3万円くらいで済んでしまうようです。

このときに私のイタリア語のレベルが上がったと、いまは夫もいっています。つまり、一生懸命勉強しました。教本のなかには、普段使わない言葉があふれていますからね。

でも、「信号が黄色のときに交差点を渡ってしまえ!」と回答したのが間違いで一度落とされました(汗)外国人には、辞書の持込が許されているし、試験中も「もし内容がわからなければ質問しなさい」と、とても親切だったのを覚えています。

こちらでも、ローマやミラノのような都会に住んでいる限り免許がなくてもあまり困りませんが、ちょうどそのころ、田舎へ引っ越そうという話が持ち上がっていて、こちらの田舎はたいてい山のてっぺんに町があるので、車がないと身動きできません。

鉄道は山のふもとまで、そこからはいつ来るともわからないバスを待つしかないのです。タクシーのある駅はよほど大きな町か、観光地のみです。自動車学校へ通い始めてほどなく妊娠したことがわかり、なおさら免許が必要になりました。

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イタリアでは、親が子どもを学校へ車で送っていくのです。もちろん徒歩圏にいる子は違いますが、少し離れると防犯上、また、車の運転も荒っぽいので安全上、たいていお母さんがたが、朝送っていきます。そして当然ながら、学校が終わる午後1時ごろ、また迎えに行くのです。

ですから、妊娠したとわかったときどうしてもとらなければ!となりました。いまとなっては、運転免許を取ったことが私の人生で、最も素晴らしいことのひとつといえそうです。自由にどこへでもいける!素晴らしいことです。

だいたい私と同年齢か、私よりも若い年代の女性たちは、ほとんどが運転できるようですが、少し年配の女性たちは、ご主人の帰りを待ってスーパーなどに連れて行ってもらっていました。

大昔は、買い物は近所のお店や、朝市で済ませるので、逆にそんな不自由さはなかったのかもしれません。とにかく、実用以外にも、車は必用です。

我が家の近辺には、四季折々に美しさを満喫できる山道があります。また、夏は学校が終わってからでも海へ出かけます。曲がりくねった山道で、タイミングよくギヤーが入ったときには言い知れぬ満足感が…。

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