死者と共に暮らす。海外では当たり前だけど日本では考えられないこと
遺体と一緒に暮らす/インドネシア
英NATIONAL GEOGRAPHICのWebサイトに衝撃的な動画が公開されています。
インドネシアの東部、ボルネオ島とマカッサル海峡を挟んで隣り合うヒトデのような形をしたスラウェシ島(セレベス島)の山岳地帯、トラジャ地方で伝わる風俗として、家族の遺体と一緒に暮らす人たちの映像です。
トラジャ族の人々は、ホルムアルデヒド40%以上の水溶液で防腐処理された家族の遺体を死後から数日間ベッドに寝かせて一緒に過ごします。
現地の人によれば、身分の高い人の場合は数カ月、場合によっては数年も遺体のまま社会に残り続けるのだとか。
葬式をした後でも墓地に入った祖先のミイラは数年に1度は運び出されます。遺族は遺体に着替えさせ、体にブラシをかけて記念撮影するなどの過ごし方をします。
柱に縛り付けられ立たされた祖先の遺体の指先を小さな子どもが神妙そうな顔で眺めている様子も映像では見受けられました。
生と死の境界が薄れ、生が死の一部(あるいは死が生の一部)だと日常的に感じられる世界がインドネシアにはあるのですね。
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