ネコ、貸します…日本とは全然違う世界の変わった「引っ越し」カルチャー

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2024/08/10

セージを燃やして部屋をいぶす

image by:Shutterstock.com

先ほど「ハウスウォーミングパーティー」の話がありました。その「ハウスウォーミングパーティー」に関連して、北米の国々で行われる(ケースもある)「スマッジング」も併せて紹介します。

「スマッジング」とは英語で「Smudging」と書きます。もともとは、北米大陸の南西部、およびメキシコ北西部に暮らしていた先住民族の儀式にルーツがあるのだとか。

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その地域には、ホワイトセージと呼ばれる常緑の多年生植物が自生しています。そのホワイトセージを乾燥させ、火を点け煙を出して、部屋の中をいぶします。その行為を「Smudging」と呼び、香りを通じたヘルスケア効果に加え、居住空間を浄化する効果があるとされています。

米VOGUEの記事では、セージを燃やすと、空気中の94%のバクテリアが死滅し、空気が正常化されるという研究者の声が紹介されています。あながち「浄化」は、非科学的な話ではないのですね。

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一時期、先住民族の薬用品でもあったセージの利用が米国内では法律で禁じられていました。しかし、1978(昭和53)年に解禁されると、セージを燃やして煙をたく行為が、アメリカ・カナダなど北米の人たち(入植者の側)に受け入れられ、近年では「バズる」くらい流行するようになったのだとか。

もちろん、引っ越しをしたからと言って、新居の「浄化」を誰もがやるわけではないみたいです。ただ「スマッジング」のお手軽キットがインターネットなどで手に入るため、引っ越し時に実践する人も少なくない様子。

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「スマッジング」をして、新しい家の邪気を払い、空気を浄化した後で、ごちそうを用意し、友達や家族を招いて「ハウスウォーミングパーティー」を開催するのですね。

引っ越しのタイミングのみならず日常的にも、セージを燃やし部屋をいぶして、気を変える(浄化する)人もいるみたいです。筆者も試してみたいと思いました。


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