ネコ、貸します…日本とは全然違う世界の変わった「引っ越し」カルチャー
ネコを迎え入れる
次は、ロシアの話。今から10年前の2014（平成26）年にロシア貯蓄銀行（スベルバンク）が、自分たちの銀行で住宅ローンを契約した人に、ネコを貸し出す特典を始め、話題になりました。
そのユニークさを、英BBCなど世界のメディアも競って報じていましたが、このニュースは一体、どういった意味を持つのでしょうか。
ロシアではもともと、引っ越しした新居に、好運の象徴であるネコを招き入れる（人間より先に）伝統があるそうです。ネコを歩かせ、最初にネコが寝転がった場所を寝室にするなど、ネコが重要な役割を果たすのだとか。
そのため、ロシア最大の銀行の1つであるロシア貯蓄銀行は、住宅ローン契約者の顧客に好みのネコを選んでもらい、アメリカやフランスと同じ「ハウスウォーミングパーティー」の開催日に、ネコを貸し出す広告キャンペーンを誕生させたのですね。
ただ、住宅ローン契約者はネコを完全にもらえるわけではありません。2時間限定の貸し出しのため、新しい家を手に入れたオーナーは、写真撮影などちょっとした触れ合いを楽しんだ後にネコを返すそうです。
ただ、引っ越し後にネコを飼えない人にとっては、げんも担げるうれしいキャンペーンのはず。なかなか考えた企画ですよね。
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