もう“爆買い”しない!?コロナ禍前と後で変わった中国人の日本旅行事情
辛口評価も?日本旅行のリアルな情報はアプリから

「小紅書(RED)」などでは、「日本攻略」という記事が大量に登場しています。そのような記事に共通して登場する項目をご紹介します。
1. 事前に入れておくべきアプリ
- ・小紅書(RED)
- ・Bilibili
- ・Google Maps
- ・Tabelog(食べログ国際版)
- ・馬蜂窩(海外の旅行情報アプリ)
2.行くべき都市
- ・東京(秋葉原、浅草寺、銀座)
- ・大阪(大阪城、USJ)
3.買うべきもの
- ・服飾品
- ・シューズ(スニーカー)
- ・お菓子
- ・フィギュア
- ・ガチャガチャ
4.食べるべきもの
- ・和牛
- ・おでん
- ・お茶漬け
- ・寿司
- ・抹茶
- ・たこ焼き
- ・うなぎ
- ・茶碗蒸し
- ・刺身
- ・うに
5.お土産
- ・日本でのみ販売している高級なお菓子
- ・コンビニ限定商品
- ・神社のお守り
お土産に神社のお守りが入っているのが面白いところです。知り合いの中国人に聞いてみるとポカンとしていました。若い人の間で、何かのきっかけでブームになっているのかもしれません。

旅行のための情報ソースとしては、やはり「小紅書(RED)」が一番人気があります。旅行ガイドである「馬蜂窩」も人気がありますが、目的地や飲食店の住所を調べるのに使われます。
「小紅書(RED)」が人気があるのは、リアルな情報が得られるからです。例えば、ある観光地を過剰に誉めている記事があったとすると、すぐコメントに「ご飯は食べられましたか?」のようなコメントがつきます。つまり、流量を得て、何かの利益を得ようとして書いているだろうという皮肉です。
また、ネガティブな情報も掲載されているのが特徴です。
例えば、以前、奈良公園で日本のユーチューバーが、鹿を少しでも叩いたり、足で追い払ったりしただけで、カメラを向けて罵倒するという事態が起こりました。このことは「小紅書(RED)」でもすぐに拡散され、「奈良公園に行くとトラブルに巻き込まれるので、今はおすすめしない」という記事が多く投稿されました。
また、飲食店に関しても「おいしくない飲食店」「おいしくない日本料理」などのネガティブ情報もたくさん見つけられます。飲食店では、日本では有名な老舗料理店、ラーメンチェーンの名前も実名で挙がっています。
もちろん、日本人と中国人の味覚や好みは異なるので、必ずしもその飲食店が悪いわけではありませんが、中国人の味覚の方向性がわかって、なかなか参考になる情報です。

おいしくない日本料理では、「みたらし団子」と「納豆」が上位にきます。どうも、中国人は、食べ物に半液体状のものが付着している感触が苦手なようです。
中華料理にもエビチリや麻婆豆腐があるのですが、いわれてみたら日本のものより具の量が多く、ソース部分が少ないように思います。エビチリもエビが大きいですし、麻婆豆腐は豆腐が山盛りになって花山椒が過剰にかけてあるイメージがあります。この辺りの違いも研究してみると、面白い発見があるかもしれません。