もう“爆買い”しない!?コロナ禍前と後で変わった中国人の日本旅行事情

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2025/04/28

辛口評価も?日本旅行のリアルな情報はアプリから

image by:Marti Bug Catcher/Shutterstock.com

「小紅書(RED)」などでは、「日本攻略」という記事が大量に登場しています。そのような記事に共通して登場する項目をご紹介します。

1. 事前に入れておくべきアプリ

  • ・小紅書(RED)
  • ・Bilibili
  • ・Google Maps
  • ・Tabelog(食べログ国際版)
  • ・馬蜂窩(海外の旅行情報アプリ)

2.行くべき都市

  • ・東京(秋葉原、浅草寺、銀座)
  • ・大阪(大阪城、USJ)

3.買うべきもの

  • ・服飾品
  • ・シューズ(スニーカー)
  • ・お菓子
  • ・フィギュア
  • ・ガチャガチャ

4.食べるべきもの

  • ・和牛
  • ・おでん
  • ・お茶漬け
  • ・寿司
  • ・抹茶
  • ・たこ焼き
  • ・うなぎ
  • ・茶碗蒸し
  • ・刺身
  • ・うに

5.お土産

  • ・日本でのみ販売している高級なお菓子
  • ・コンビニ限定商品
  • ・神社のお守り

お土産に神社のお守りが入っているのが面白いところです。知り合いの中国人に聞いてみるとポカンとしていました。若い人の間で、何かのきっかけでブームになっているのかもしれません。

image by:Shutterstock.com

旅行のための情報ソースとしては、やはり「小紅書(RED)」が一番人気があります。旅行ガイドである「馬蜂窩」も人気がありますが、目的地や飲食店の住所を調べるのに使われます。

「小紅書(RED)」が人気があるのは、リアルな情報が得られるからです。例えば、ある観光地を過剰に誉めている記事があったとすると、すぐコメントに「ご飯は食べられましたか?」のようなコメントがつきます。つまり、流量を得て、何かの利益を得ようとして書いているだろうという皮肉です。

また、ネガティブな情報も掲載されているのが特徴です。

例えば、以前、奈良公園で日本のユーチューバーが、鹿を少しでも叩いたり、足で追い払ったりしただけで、カメラを向けて罵倒するという事態が起こりました。このことは「小紅書(RED)」でもすぐに拡散され、「奈良公園に行くとトラブルに巻き込まれるので、今はおすすめしない」という記事が多く投稿されました。

また、飲食店に関しても「おいしくない飲食店」「おいしくない日本料理」などのネガティブ情報もたくさん見つけられます。飲食店では、日本では有名な老舗料理店、ラーメンチェーンの名前も実名で挙がっています。

もちろん、日本人と中国人の味覚や好みは異なるので、必ずしもその飲食店が悪いわけではありませんが、中国人の味覚の方向性がわかって、なかなか参考になる情報です。

image by:Shutterstock.com

おいしくない日本料理では、「みたらし団子」と「納豆」が上位にきます。どうも、中国人は、食べ物に半液体状のものが付着している感触が苦手なようです。


中華料理にもエビチリや麻婆豆腐があるのですが、いわれてみたら日本のものより具の量が多く、ソース部分が少ないように思います。エビチリもエビが大きいですし、麻婆豆腐は豆腐が山盛りになって花山椒が過剰にかけてあるイメージがあります。この辺りの違いも研究してみると、面白い発見があるかもしれません。

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