それは、誰も知らない。不思議なパワスポが集う静岡県「大瀬崎」へ

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2020/03/05

環境省指定の「快水浴場100選」に選ばれている静岡県「大瀬崎」は海水の透明度が高く、ダイビングスポットとしても人気を博し、知る人ぞ知るアクティビティスポットです。

知る人ぞ知るというのは、この大瀬崎、海であるにも関わらず、比較的細い峠道を通らなければ辿り着くことができず、アクセス環境があまり良く無いという難点があるのです。そうした環境にある海岸だからこそ、綺麗な海を維持出来ているのかもしれませんね。

そんな大瀬崎、実はパワースポットが集中していることも魅力のひとつ。今回はそれらパワースポットをめぐってみましょう。

風の動きを形にしたような造形を誇る「ビャクシン樹林」

大瀬神社の参道。image by:梅原慎治
写真で見ても判るほど透明度の高い海水。image by:梅原慎治
雲が無ければ富士山が綺麗に見えたはず。image by:梅原慎治
こちらは以前、快晴時に撮影。image by:梅原慎治

大瀬崎には国指定の天然記念物である「ビャクシン樹林」や、伊豆七不思議のひとつである「神池」、駿河湾の守護神である引手力命(ひきてちからのみこと)を祀る「大瀬神社」など、多くのパワースポットが集まっています。

さらには天気が良ければ壮大な霊峰・富士山も見ることもできる特異点でもあるのです。

太い幹と独特な枝ぶりが荒々しさを感じさせます。image by:梅原慎治

ビャクシン樹林を構成するビャクシン(柏槙)ですが、国内では宮城県から沖縄県までの海岸線沿いなどに広く分布する樹木であるため、単体ではさほどめずしいものでありません。

一方で、大瀬崎のように推定樹齢が千数百年という巨木を含む100本以上の木が自生する樹林はめずらしく、1932(昭和7)年7月に国の天然記念物として指定されました。

どの程度の本数がまとまると“樹林”と呼ばれるようになるのかは定かでは無いのですが、大瀬崎のビャクシン樹林に設けられた説明プレートによれば、目通り直径15cm以上の木が129本、同じく15cm以上で立ち枯れした木が10本、同じく15cm未満の木が85本あるとされています。


ちなみにこの目通り直径というのは、人が木の前に立った際、目線の位置に来る幹の直径なのだそう。そしてこの大瀬崎のビャクシン樹林が、ビャクシン樹林としては国内最北端に位置するものなのだとか。

幹のねじれ具合が、風に吹かれた様子を示しているようです。image by:梅原慎治
大きな盆栽のような捻じれた幹。image by:梅原慎治

ビャクシンの木の特徴は、なんといってもその幹や枝の形状にあります。風や炎の動きを彷彿とさせるような捻じりが加えられた幹や枝は、悠久の時が作り出した幽玄の美という表現が似合うのではないでしょうか。

サイズは異なりますが、盆栽を手掛ける方が目標とする形のひとつというのは、こういった自然をイメージさせる力強さなのではないかと感じました。

ご神木。幹回りは7mほどもあるそう。
引きで見ると太い幹が2本あるようにも見えます。image by:梅原慎治

幹回りの長さ7m、推定樹齢1500年以上とされるご神木の根本には、大瀬神社の分霊が祀られています。この木は「夫婦(めおと)ビャクシン」とのことなので、2本の木がひとつに寄り添っているのかもしれませんね。

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