外国人にじわりと人気。知るひとぞ知るニッポンの「古民家ステイ」
京都にもあった。古民家集落のある「美山町」
京都と聞けば、観光スポットの銀閣寺や嵐山、祇園などのイメージが頭に浮かびますが、京都には古民家が立ち並ぶ南丹市美山町という場所があるのをご存じでしょうか。
ここは「日本一の田舎づくり」の キャッチフレーズを掲げた町で、古民家に泊まれる場所として知られています。
積極的な「田舎」をアピールした結果、美山町の観光客数は2012年を底に回復しつつあり、国内外の観光客数の増加が期待されている場所なのです。
美山町の魅力はやはり古いかやぶき住居に泊まれるということ。
縄文時代から存在していたというかやぶき屋根の住居ですが、最近では特定の地域でしか見かけなくなり、いまやかやぶき住居に泊まれるのは本当に貴重な体験です。
美山町には泊まれる「かやぶき民家」は11軒ほどもあります。ここまでかやぶき民家が集まっているところは全国的にもそう多くはないでしょう。
美山KAYA Villa
美山の美しい風景や星空が楽しめるモダンな民家「美山KAYA Villa」。まるごと1棟貸し切ることができます。
京都美山 さいふぉん亭
築170年の茅葺き古民家。コーヒーが美味しい泊まれる民家です。
美山粋仙庵
1日1組だけ。天空の隠れ宿ともいわれる美山粋仙庵。美山で採れた新鮮な素材を使った豆乳鍋や地鶏鍋、地鶏のすき焼きなどのご飯も評判です。
積極的なPRで訪日外国人旅行客にも人気
この古き良き日本の原風景が残る美山町ですが、国内のみならず、近年では外国人旅行客も増えています。観光客が増えている理由としては、美山町のPR活動が大きいでしょう。
美山町観光協会が運営する「美山ナビ」は英語版で発信することで、美山町の魅力を伝えています。町内の宿泊施設を海外各国の宿泊サイトに登録するなど、外国人旅行客にとっては宿泊予約が便利になりました。
地元のバス会社や私鉄系のバスが協力し合い、京都駅から観光客向けツアーの直行便バスを増便するなど、このような取り組みによって外国人観光客が増えたことが大きいようです。
観光客向けに「美山の楽しみ方」について観光協会が英語で電話対応するなど、インバウンド対策もバッチリです。
観光スポットとして人気の京都中心部では「ホテルが取れない!」といった声も度々聞こえてきます。そんなときは発想を変えて、美山町で古民家体験するのもアリではないでしょうか?