京都に飽きた外国人たちが次に向かっている、古き良き「宿場町」
江戸時代の町並みが残る「宿場町」が長野県で人気!
中でも注目を集めているのは、長野県にある3つの宿場町です。東京からも近い長野はアクセスも便利ですが、
いずれも、五街道のひとつ「中山道」沿いにあります。江戸と京を結ぶ中山道は、山深い木曽路を通ることから木曽街道とも呼ばれており、西国と東国を結ぶ日本全国の街道の中でも非常に重要な街道でした。
大きな川を渡る必要がある東海道とは異なり、水の不便がなかった中山道は、女性もたくさん通ったと言われているそうです。
そのなかでもひときわ重要な役割を果たしていたのが、「妻籠宿(つまごじゅく)」「奈良井宿(ならいじゅく)」、そして「海野塾(うんのじゅく)」です。どの宿場町も、江戸時代にタイムスリップしたような昔の町並みを堪能することができます。
東京からも近い長野はアクセスも便利。東京から近いのに、近代都市とは正反対の古い街並みを堪能できるのが魅力の一つと言えます。
日本初の重要伝統建造物群保存地区「妻籠宿」
中山道六十九次のうち江戸から数えて42番目となる「妻籠宿」は、中山道と伊那街道が交差する場所にありました。そのため、交通の要衝として、古くから賑わいをみせていた場所でもあります。
時代が変わり明治に入ると、宿場町のまわりには鉄道や道路が新たに造られ、宿場としての機能を失った妻籠宿は衰退の一途をたどりました。しかしながら、昭和に入ると江戸時代の宿場の姿を色濃く残している町並みが見直され、全国に先駆け、保存運動が起こりました。
地域の人たちは家や土地を「売らない・貸さない・壊さない」 という3原則をつくり、江戸時代の面影を残した町並みを守ってきたのです。このような江戸時代の古い町並みを歩くことで、日本の歴史を感じて楽しむことができます。
外国人に人気なのが「峠越え」
外国人に人気だと言われているのが、「峠越え」です。妻籠宿からお隣の馬籠宿には、馬篭峠という標高800mほどの峠があります。昔の街道を歩いて、宿場と宿場をハイキングで楽しむことができます。妻籠から馬籠峠はゆるやかな長い坂なので、昔の時代に思いを馳せながらゆっくりと旧街道を楽しみながら歩くことが出来ます。
観光案内所で、妻籠と馬籠間のハイキング券を受け取ることができます。
また、ハイキングが終わったら、終着の馬篭又は妻籠の観光案内所で渡すと、桧(ヒノキ)で作られた立派な完歩証明書がもらえます(200円)! 外国人観光客のみなさんにはうれしいおみやげですね。
image by: 馬籠観光協会のオフィシャルサイト
この馬籠峠を越える人は年間約3.5万人、うち外国人が約9000人(25.7%)を占めるそうです。 外国人が多く見られるようになったのは2008年頃から。それから徐々に人気が上昇し、外国人観光客が増えています。
また、中山道を訪れる外国人観光客のおよそ9割は欧米から。日本全国でみられる中国や韓国などのアジアからの外国人観光客は少ないようです。
妻籠宿~馬籠宿へ至る馬籠峠越えをすることにした。9キロ2時間かな 日本人より外国人のほうが多い pic.twitter.com/jZdb8aT78j
— 鉦鼓洞主 (@mukyuuwoou) 2017年10月11日
妻籠宿
外国人の方が多い感じ。 pic.twitter.com/efTMJVDRdt— tatsuya@Cloud9 (@tatsuya7701) 2017年8月6日
馬籠妻籠宿は京都に飽きた日本通の外国人がやってくるなんてテレビで言うてたらしいけど確かになんか手馴れた感がすげーや(´-ω-`)
— さいおん (@0shiteru_ya) 2017年4月8日