福井の新観光地「がけっぷちリゾート」でココロもカラダも解放

御田けいこ

2018/06/02

がけっぷちリゾートは「丘サイド」もスポット満載

福井県坂井市とあわら市がリリースした地域観光ブランド「がけっぷちリゾート」。前回の「浜サイド」では東尋坊、芝政 ワールド、越前松島水族館、あわら温泉を紹介しましたが、今回は「丘サイド」として、丘陵地帯にあるスポットにフォーカスします。

「がけっぷちリゾート」には日本海と天を分かつ美しい水平線を臨める崖っぷちがある一方、田園風景や豊かな森が広がる丘陵地帯にも観光スポットが点在します。ここでは湖畔でのサイクリングをはじめ、乗馬、地元産の食材を使ったグルメやフルーツ狩りなど、体験型のイベントが数多くあるのでさっそく試してきました。

空の青に映える真っ赤な吊り橋。北潟湖畔公園

「浜サイド」で紹介した「あわら温泉」からクルマで約15分走ると見えてくるのが、空の青さにひときわ映える真っ赤なつり橋「アイリスブリッジ」。全長175mの橋がかかる北潟湖周辺は公園になっており、湖畔を自転車で一周できるサイクリングロード「ハミングロード」（1周⒊７km）が整備されています。

サイクリングターミナルには子どもから大人まで楽しめるさまざまなタイプの自転車やバッテリーカーがレンタル可能なので、風を切って湖畔を走る楽しみが待っています。また、貸しボートも用意されているので、湖上でのんびり過ごすことも可能。

花菖蒲の開花シーズンの6月は湖畔で「あわら北潟湖畔花菖蒲まつり」が開催され、美しく咲いた菖蒲を鑑賞する人たちで賑わいます。ところで、この北潟湖は全国的なカヌー大会の会場になることも。そんな土地柄のせいか、子供のころからカヌーに触れる機会が多く、あわら市の5人に1人が経験者とも言わるそうですよ。

乗馬クラブ パ・ドゥドゥで馬に癒される

日本海と天を分かつ美しい水平線を臨める崖っぷちがある一方、田園風景や豊かな森が広がる丘陵地帯に観光スポットが点在するのも「がけっぷちリゾート」の魅力です。

飲みこまれそうなほどの緑に迎えられたのは「乗馬クラブ パ・ドゥドゥ」。ここではインストラクターに馬の手綱を引いてもらいながらのひき馬体験ができます（2歳以上）。「先代は福井県民全員を馬に乗せたいという想いでこの乗馬クラブを開きました。馬は人間に関わってきた歴史が長い生きもの。人が馬に乗ると、その歩く速度が自分の心臓の音と重なり、安心感を覚えるはずです」と話すのは支配人の猪坂英俊さん。

人生初のひき馬、乗った馬が急に走り出したらどうしよう…と乗る前は緊張しましたが、心配は無用でした。乗馬靴の履き方から馬に乗る時・降りる時まで、インストラクターの方にやさしくフォローしていただけるし、馬たちも人間に慣れています。馬の背に乗ると視点が高くなり、馬の歩とともにカラダが上下に揺れ、猪坂さんが仰ったようにだんだんと馬と一体化していくような不思議な感覚に…。セラピー効果なのでしょうか、馬には人間のココロに働きかけるナニかがあります。

森でマインドフルな体験を