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おにぎりに、のりは巻かない。富山県では当たり前の食べ方とは

坂本 正敬
坂本 正敬
2018/10/06

旅に出ると、その土地のユニークな風習に出会う瞬間が多くなりますよね。自分の知らない世界との出会いは旅の醍醐味(だいごみ)でもあります。そこで今回は北陸に在住する筆者が、ちょっと意外なおにぎり、富山でポピュラーな昆布を巻いたおにぎりを紹介したいと思います。

昆布の消費金額が日本一の富山でポピュラーなとろろ昆布おにぎり

とろろ昆布

富山でポピュラーな「昆布を巻いたおにぎり」と言っても、例えば北海道の日高昆布や羅臼昆布、真昆布、利尻昆布をそのままべろっと握り飯に巻くわけでは、もちろんありません。肉厚の昆布を細かい糸のように削り出した「とろろ昆布」を、握り飯が見えなくなるくらいまぶすのです。

関東で生まれ育った筆者は、富山に移住した初日に土地のおにぎりを食べる機会に恵まれましたが、昆布のおにぎりが出てきて大いに驚いた思い出があります。しかし富山に在住し、10年くらい経過した現在は、すっかり筆者も富山の人間になったと実感させられます。自宅のキッチンの戸棚を開けてみると、気が付けば3種類もとろろ昆布が常備されていました…。

さらにとろろ昆布だけでなく、細くカットされた塩吹昆布(つくだ煮)もあれば、細切りではない少し高級タイプの塩昆布(つくだ煮)まであります。これだけ常備している理由は、家庭内で消費があるからですね。

もちろん、わが家だけの話ではありません。身の回りの富山県民たちも、日常的に昆布を口にしています。総務省統計局が発表する『家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(平成27年(2015年)~29年(2017年)平均)』を見ると、昆布の消費金額富山市が全国でNo.1。消費量に関しては全国で4位となっています。やはり昆布は富山で日常的な食べ物、おにぎりというメジャーな携帯食にも、自然と利用されているのですね。

翻訳家/ライター。1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の紙媒体、WEB媒体に日本語と英語で執筆する。 主な訳書に『クールジャパン一般常識』(クールジャパン講師会)。

おにぎりに、のりは巻かない。富山県では当たり前の食べ方とは
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