世界に誇るクールジャパン。日本の「伝統芸能」人気TOP10
第3位 書道
第3位にランクインしたのは「書道」です。書道は書くことで文字の美しさを表そうとする、これこそまさに日本の美です。心を落ち着けて、筆で含蓄(がんちく)のある言葉や文字を書く。または、写経してもいいでしょう。とにかく、心を無にして書くことに没頭する時間は、現代人が忘れていた大切なものをきっと思い出させてくれるでしょう。
調査では、「渋くてカッコイイ」(30代男性)、「大人のたしなみとして字をきれいに書きたい」(50代女性)、「字が綺麗な人がうらやましいし、一生使う物なので」(40代女性)、「達筆に強い尊敬の念を持っています」(60代男性)などなど、大人だからこそ身につけたいというコメントが多数寄せられました。
第2位 歌舞伎
第2位には「歌舞伎」がランクインしました。歌舞伎はこれぞ日本の伝統芸能として世界に誇れる代表的なものですね。2005年にユネスコにおいて傑作宣言され、2009年9月に無形文化遺産の代表一覧表に記載されています。
歌舞伎は人気役者が歌舞伎のみならず、映画やトレビドラマでも活躍しており、一般にもなじみの深い人が多いのも特徴です。また最近では、スーパー歌舞伎などの大胆な演出で新規顧客獲得にも力を入れています。
調査からは、「日本舞踊から狂言すべてが含まれている」(60代女性)、「物語もあり、衣装もきれい」(60代女性)、「演目や役柄によってメイクや衣装も全然違うから、内容だけでなく目で楽しむことも出来る」(20代女性)と、幅広い年代からの票を集めています。
第1位 落語
そして、第1位に輝いたのは「落語」です。落語は江戸時代から続いている伝統的な話芸です。ネタは笑い話が中心ですが、中には人情噺、芝居噺、怪談噺など多岐に渡ります。
テレビの創成期から盛んに放送されており、いまでも落語家が大喜利を行う「笑点」といった人気番組もあるため、日本の伝統芸の中では一番なじみの深い芸と言えるのではないでしょうか。
また落語家の人生をつづった人気漫画から火がつき、都心の深夜寄席は若者でいっぱいになっていることも。ドラマ化もされ、幅広い年代、性別問わず愛されています。
調査では、「笑うことは大事」(30代女性)、「噺家によるけれど、面白いから」(40代女性)というエンタメ性を支持する声多数寄せられています。
また、その一方で「一人で百面相ならぬ大勢の声色を使う芸なんて 世界広しといえど、そうそう無いんじゃない」(60代男性)、「一人の人間が何役もこなし、同じ話を何度聴いても、笑える凄い話術」(50代男性)といった落語の「芸」を称える声も多くありました。
なお、6位以降はこのようになっています。
- 6位 日本舞踊
- 7位 華道
- 8位 俳句
- 9位 雅楽
- 10位 能楽
今回のランキングを見てみると、歴史深い伝統芸能といえど、老若男女問わず愛されていることがわかりますね。
1位となった落語は地方公演なども随時行なっていますし、上方落語と江戸落語で違いもあるので、この機会に楽しく見比べてみるのもいいかもしれません。
source:ランキングー!
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