巨大風車がズラリ。非日常感あふれる美しい風景「青山高原ドライブウェイ」
風車60基を展望できる三角点ポイント
もうしばらく登ると、視界が開けて高原らしい風景が広がります。そこが1番目の絶景スポット、「三角点ポイント」です。レストランのある展望台からさらに小山を登ると、そこは標高756mの三角点。林立する風車とともに室生や鈴鹿の山並み、伊勢湾・知多半島などをぐるりと見渡せるパノラマが広がります。
青山高原は、新青山高原風力発電所(2,000kW×40基)と青山高原風力発電所(750kW×20基)、ウインドパーク久居榊原(750kW×4基)、ウインドパーク美里(2,000kW×8基)、ウインドパーク笠取(2,000kW×19基)の5つの風力発電所が集中する、全国でも珍しいところです。
三角点からは、新青山高原風力発電所と青山高原風力発電所の合計60基もの風車を展望できます。
360度の展望、中望遠の撮影が楽しい円山高原ポイント
2番目の絶景スポットは、第二駐車場からの登れる小高い丘「円山高原」です。新青山高原風力発電所に風車群が、中望遠のレンズに気持ちよく収まる距離感です。
この丘は360度視界がひらけているので、いろいろな撮影が楽しめます。伊賀盆地の彼方に沈む夕日を背景にしたり、伊勢平野の街並みの灯火をアクセントに入れたり、トワイライトタイムひとつとっても、さまざまな表情を見せてくれるオススメの絶景ポイントです。
青山高原は、琵琶湖から伊勢湾に吹き抜ける風の通り道。同高原の主峰「笠取山(標高842m)」の名前は、あまりに強い風に笠が飛ばされることからついたとのこと。風車がこれほど集中して建てられた理由ですね。
運営会社の青山ウインドファームのHPによると、新青山風力発電所の風車1基の発電能力は2MW(メガワット)で、40基を合わせて80MWに達する国内最大の風力発電所です。
年間の発電量は1億5000万kWh(キロワット時)程度。これは、一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して4万4000世帯分に匹敵するそうです。ちなみに2位は島根県の「ユーラス新出雲ウインドファーム」の78MWです。