節分のこと説明できる? 外国人にも教えたいニッポンの「豆」知識
赤だけじゃない。「鳥居」が赤色なのはどうして?
次は神社で見かける鳥居について。鳥居は神様のいる場所と人間が住んでいる場所を分けた結界の意味を持ち、神域への入り口と言われています。
では、どうして鳥居は赤色(朱色)なのでしょうか?
実際に筆者も知人の外国人から聞かれた経験があります。確かに京都にある人気の観光地・伏見稲荷大社の鳥居や、世界文化遺産である広島県の厳島神社の鳥居などは朱色ですよね。
あのイメージが圧倒的に強いため、「鳥居=赤」という印象が特に外国人には強いのかもしれません。
大前提として鳥居は、必ずしも赤だとは限りません。
『鳥居の研究』(第一書房)の著者・根岸榮隆氏によれば鳥居の数は64種類あるそうで、素材も木製だけでなく鉄や銅でできた鳥居が存在すると言います。みなさんも石製の鳥居や銅製の鳥居を見かけたことはありませんか?
ただ、鳥居=赤(朱色)と言われると、なんだか納得してしまう部分もありますよね。
鳥居のみならず、社殿が朱色の神社も容易に思い浮かびます。あの赤色(朱色)には、古くから魔除けのような力があると考えられています。そのため鳥居の多くは赤色なのですね。
ちなみに福岡県の桜井二見ヶ浦には、白い鳥居が佇んでいます。こちらは日本の渚百選に選ばれている県指定の名勝です。他にも、京都の御金神社や神戸の東明八幡神社は金色の鳥居となっています。
鳥居を説明するときに使える英文
Vermilion has been often used for torii, which are the gateways at the entrances to Shinto shrines, and it is thought to be effective as charms although the colors are not always the same.
訳:朱色は鳥居によく使われています。必ずしも朱色ではありませんが魔除けの力があると言われています。