外国人の人気NO.1の国内観光地は、日本人の予想を超えていた
第2位 東京タワー/東京都港区
2位には東京都港区の「東京タワー」がランクインしました。東京タワーは、東京の赤いシンボルとして世界的に有名なタワーで、昭和33年の竣工以来、日本のシンボルとされてきました。高さは333m、地上150mの高さにあるメインデッキからは、東京の街を一望できるのが魅力です。
また、最近では世界中で大人気の漫画・アニメ『ONE PIECE(ワンピース)』アトラクションを常設していることも、外国人から人気を集める理由のひとつかもしれませんね。
Today we went to Tokyo Tower/One Piece Tower in Minato – Shibakoen. pic.twitter.com/jwvn99osd3
Hamid (@Hamid_Ow) 2019年3月25日
- 【翻訳原稿】今日は港区の芝公園にある東京タワー/ワンピースタワーに行きました。
第1位 大阪城天守閣/大阪府大阪市中央区
そして、第1位には大阪府大阪市中央区の「大阪城天守閣」が選ばれました。大阪城天守閣は、豊臣秀吉が築いた城として日本の城のなかでも最大級のスケールと人気を誇ります。
現在の天守閣は三代目で、1931年に市民の寄付により竣工しました。館内は歴史博物館となっており、大阪城の歴史やジオラマなどを楽しめます。
1997年には国の登録有形文化財に指定されています。3年連続で年間来館者数記録を更新しており、国内だけではなく、海外にもその名が広がっているようです。やはり日本らしさを感じられるお城で写真を撮る方も多いみたいですね。
Osaka Castle older than America built in the 1500s pic.twitter.com/gLw56Mkujv
EpicLalaGirl : Japan (@EpicLaLaGirl) 2019年3月24日
- 【翻訳原稿】大阪城。アメリカより古い!1500年代に建てられた。
海外人気1位の大阪城天守閣は日本人では人気100位以下
2017年の4位から、見事1位に上り詰めた「大阪城天守閣」。その人気は、3年連続で年間来館者数最大記録を更新していることからも伺えます。
海外の旅行者からすれば、天守閣から眺める大阪の景色や城を背景に「日本らしい」写真を撮れること、さらに、城内の博物館で日本の歴史を学習できる点などが、人気を集める理由のようです。
一方で、同様のランキングで日本人の結果を見ると、第1位に「東京ディズニーランド(R)」、第2位「伊勢神宮内宮」、第3位「幕張メッセ」と続きます。74位にかろうじて「大阪城ホール」はランクインしているものの、トップ100までに大阪城の名前はありません。
違いがより分かりやすいように、先ほどの「外国人に人気のスポットTOP10」を、日本人の順位も合わせてもう一度確認してみましょう。
外国人に人気のスポットTOP10一覧
- 第1位:大阪城天守閣/大阪府大阪市中央区【日本人では100位以下】
- 第2位:東京タワー/東京都港区【日本人では24位】
- 第3位:鹿苑寺(金閣寺)/京都府京都市北区【日本人では77位】
- 第4位:奈良公園/奈良県奈良市【日本人では65位】
- 第5位:東京ディズニーランド(R)/千葉県浦安市【日本人では1位】
- 第6位:伏見稲荷大社/京都府京都市伏見区【日本人では29位】
- 第7位:清水寺/京都府京都市東山区【日本人では23位】
- 第8位:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(TM)/大阪府大阪市此花区【日本人では5位】
- 第9位:浅草寺/東京都台東区【日本人では80位】
- 第10位:海遊館/大阪府大阪市港区【日本人では59位】
結果を見ていると、同じランキングでも外国人観光客と日本人観光客で、人気のスポットの内容が大きく異なることが分かります。また、前年に外国人に人気のスポットが脚光を浴びることで、逆に日本人にもそのスポットの良さが再認識されてランクアップした事例もあり、非常に面白い結果となりました。
さらに、関東vs関西の戦いは関西陣が圧勝の結果に
第1位は大阪城天守閣と関西が優勢になり、またTOP10にランクインした観光スポットを見てみると関東が3件、関西が7件と、関西に軍配が上がりました。
関東については、第2位に東京タワーが根強くランクインしているものの、2017年に第1位に輝いた浅草寺が第9位にまで下落。一方で関西は、奈良公園やユニバーサル・スタジオ・ジャパン(TM)などが順位を引き上げました。
歴史と最先端の文化やテクノロジーが共存する国、日本。そのイメージどおり、歴史的文化財から最新のテーマパークまで幅広い分野のスポットが外国人に人気のようです。
こうしてみると、一見定番スポットが並んでいるものの、日本人とのギャップや、この一年での変化なども垣間見ることができ、非常に面白い結果となっています。東京五輪を目前とした2019年の動向も、今から非常に気になるところです。
最後に、今回のランキングTOP10以降の意外な人気スポットをいくつかピックアップしてご紹介していきます。