ミニスカギャルとイタリア人の恋。でも彼には家庭があった…
とてもフレンドリーで素敵な彼氏。でも本当の彼は…
キ:いままで俺に黙ってついてこい!みたいなオラオラ系の男の子としか付き合ったことなかったから、やっぱり日本人ではあまりないレディーファーストなところに惹かれちゃったんだよね。しかも内面まで見て、愛情表現をしてくれるし。まぁあの夜がきっかけで私たち付き合うことになったの。
赤:ギャルとオラオラ系の組み合わせ、すごく想像できます。きっかけはどうあれカップルになったんですね。でも話しを聞くだけだと、ベルちゃん結構チャラいようなイメージなんですけど…。
キ:まぁ、正直チャラいと思うよ(笑)でも、よくいえばめちゃめちゃフレンドリーだったかなぁ。飲みに行って隣の席のおじさんとかに「お兄ちゃん、カッコいいね!」とかいわれると、その褒めてくれた人と一緒に飲みに行くこともあったから、人当たりもよくってコミュニケーション能力も抜群。
赤:すごいですね。しかも関西弁を話すし。
キ:そうそう。日本語はマジで上手くて、私でも使わないような関西弁を話してたからね。「〜でおます」とかいまどきの人は使わないでしょ!っていうような関西弁も知ってた。
赤:最近、関西の人でもコテコテの関西弁をあまり使わないっていいますもんね。ベルちゃんはどこで関西弁を勉強したんですか?
キ:勉強はあんまりしなかったらしい。彼いわく「人と話していたら覚えるよ」って、確かにって感じだけど普通に人との会話だけで言語を覚えるのはすごいし、普通に尊敬できたね。
赤:イケメンだけど面白い関西弁を使うっていうのが、見た目とのギャップで周りの人も打ち解けちゃいそうですよね。
キ:そうだね。だから結局気がついたら大勢で飲んでたりすることが多かったよ。デートしててもお店でみんなと仲良くなっちゃう。そんな感じ。
赤:そのコミュ力があるから女の子3人をナンパできるわけですね、納得しました。ちなみにデートはいつも大阪だったんですか?
キ:そうだね。ミナミとか基本的には大阪だったけど、一回だけ神戸まで行ったかな。そのときは「南京町」っていう、いわゆる中華街で食べ歩きしたの。ベルちゃんは甘栗の試食にめっちゃ感動してたね(笑)
赤:中華街の甘栗といえば、私が横浜中華街に行ったとき甘栗を試食したらめっちゃめちゃ押し売りされました。南京町ではそんなことないんですか?
キ:私たちが行った南京町は押し売りって感じじゃなかったよ!たまたまかもしれないけど、甘栗くれたお姉さんに「ありがとー」で終わりみたいな。もしかしてベルちゃんがイケメンすぎてお姉さんも見惚れてたんじゃない?
赤:それはわからないですけど…(笑)
キ:あと豚まん、コロッケ、小籠包とか食べ歩きを楽しんだね。でも長い時間、屋外で遊ぶのは神戸デートが初めてだったんだけど、ベルちゃんめっちゃ薄着なの。前もって暖かい格好して来てねって伝えたのに、厚手のシャツってくらいでまだまだ薄着で来てたの。
赤:え?シャツだけなんて、絶対寒いですよね。
キ:いやマジで寒そうだったよ。だから「ジャンパーは?」って聞くと「イタリア人はオシャレが1番」ってキメ顔でいってた。謎だよね。私もメンタルギャルだし、ミニスカ最高、ヒール最高ってポリシー持ってたから気持ちはすごくわかったけど。
赤:ギャルとイタリア人、なんだか不思議なカップルですね。
キ: ツッコミどころ満載だけど、いままでにない世界や文化が彼から垣間見えて、正直に「イタリアって良い国なんだろうな、ベルちゃんは素敵な国で育ったから素敵な人になったんだな」って思ってた。そのころの私はずっと彼のいいところしか見てなかったからね。そのあとも毎回デートのときは懲りずに薄着できて、その服装で外を歩いたりするんだけど、案の定寒そうにしてた(笑)でも寒いと風邪ひいちゃいそうで心配になったから、だんだん私の家でおうちデートすることが多くなってきたかな。
赤:キコちゃんは一人暮らしだったんですか?
キ:そうそう。一人暮らしだったからベルちゃんも頻繁にうちの家に来るようになって、結構お家でまったりしてたかな。
赤:ベルちゃんの家でお家デートすることはなかったんですか?
キ:一回もなかったし、家に呼んでくれなかったんだよね。最初は家に呼んでくれなくても別にいいやって思ってたけど、付き合って1カ月くらい経って、ちょっと「なんで家に呼んでくれないの?」って不審に思い始めたんだよね。
赤:なんだか胸がそわそわしてきましたよ…。大阪に住んでるなら家に呼んでくれてもいいじゃないですかね。なんか呼べない事情でもあるんですかね。
キ:そうなの。ベルちゃんには私を自宅に呼べないワケがあったのよ。