読書×温泉で至福の時間。文化の香り感じる長野「蓼科親湯温泉」

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2019/04/03

絶景を臨む露天風呂で夢見心地

お座敷風呂

気になる温泉ですが、“信玄の隠し湯”として地元の人々から大切にされる親湯温泉の湯は弱酸性の低張性低温泉。切り傷や擦り傷に効果が高いといわれ、それこそその昔は兵の傷を癒したのでしょう。無色透明のさらりとした肌さわりが心地よく、美人の湯としても誉れ高い湯です。

眼下に滝の湯川を見下ろす露天風呂はロケーションも素晴らしく、なかでも宿一番の自慢となるのが「天与の湯」。渓谷の自然に溶け込む野手あふれる岩風呂は風情たっぷりで、川音に耳を澄ませながら湯につかり、四季折々の自然を堪能することができます。

ちなみにこの手の温泉旅館としては珍しく、「天与の湯」は女性専用となっています。これまで温泉旅館というと、当たり前のように一番の展望風呂は男風呂と相場が決まっていましたが、平成も終盤ともなるとジャーナルスタンダードもずいぶん変化するものですね。

なんでも日頃から頑張っている女性をねぎらいたいという宿の気持ちだそうで、男性ゲストの方はちょっと残念ですが、ご了承くださいませ。

といっても、大浴場に備えられた大きな露天風呂のほか、ヒノキ作りの貸切露天風呂もあるので、男性の方々も心ゆくまで温泉を堪能できますよ。

食事は滋味豊かな信州の恵みをたっぷりと楽しめる内容で、新鮮な野菜や山の幸、川魚などを素材とした数々の料理に目を奪われます。和食をベースとした「蓼科 山ごはん」と和フレンチをベースとした「蓼科 山キュイジーヌ」から選ぶことができるというのも気が利いていますよね。

食事処は個室となっているのも嬉しく、これなら女性のひとり旅でも気兼ねすることなくゆっくりと食事タイムを過ごすことができます。地酒はもちろん、最近注目が集まる日本ワインもそろっているので、湯上りに美味しい地の酒と美味しい地のご飯を楽しんでください。

大滝

東京から車で約2時間半の距離にある蓼科は、軽井沢と並び古くから別荘地として開発されて来た地です。軽井沢が政界や財界の超名人の別荘が多いことに対して、蓼科は文化人の別荘が多いのが特徴で、そんな文化的な背景がいまでもエリア全体に漂うのが魅力。

華やかな歓楽街がある温泉旅とはまったく異なりますが、ときには自然の中で温泉と読書を楽しむ情緒豊かな温泉旅とうのも素敵だと思いませんか。ひとりでふらりと訪れるなら定宿にしたい温泉です。


特にこれからはいよいよ新緑が美しく、山々が色彩を取り戻す季節。気ままな温泉旅に出かけるならぴったりのタイミングです。

写真提供:蓼科親湯温泉

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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東京生まれ、湘南生息中のフリー編集ライター。インテリア、旅モノ、湘南情報を中心にお仕事しています。All About沖縄ガイド。目下、踊れる編集ライター目指し趣味のフラメンコに取り組む日々。趣味は温泉。

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