湯はニッポンの誇り。訪日外国人が愛する、おもてなし「温泉宿」
ここ数年で人気が急上昇した温泉地も
数多く存在する日本の温泉地のなかでも、いま訪日外国人のあいだで特に人気の温泉地は、兵庫県豊岡市にある「城崎温泉(きのさきおんせん)」です。
人気の理由を探ると、英語とフランス語に対応した豊岡市が運営する宿泊予約サイト「Visit Kinosaki」が分かりやすいことに加え、「海外旅行博への出展」や「アメリカ、オーストラリア、フランスへのレップ(海外情報発信拠点)の設置」など、海外活動におけるPRも積極的に行っていることが功を奏しているようです。
英語対応のスタッフ、無料のWi-Fiサービスなど外国人向けのおもてなしも充実しており、市の統計によると、外国人延べ宿泊者数は10年で約40倍以上に膨れ上がりました。
城崎温泉については、以前「外国人が殺到する城崎温泉、どうやって訪日観光客を36倍に伸ばしたか?」の記事でも詳しく紹介しています。
城崎温泉のほかにも期待度大の温泉地が!
また、温泉地部門で今年順位が上昇したのは月岡温泉。浴衣で街歩きを推奨していることなどが注目を集め、昨対比 約3倍の得票数を得て東日本の第17位となりました。
月岡温泉には、外国人観光客におすすめの旅館・ホテルで第5位の「白玉の湯華鳳」があります。今後さらに、海外からの注目が期待できる温泉地です。
爆買いの時代はもう終わり。近年、訪日旅行客は「モノ」から「コト」の消費を好む観光へシフトしつつあり、日本でしかできない体験を求める傾向にあります。そんな海外の人たちに向けて、ニッポンの誇りである素晴らしい温泉文化を大切に伝えていく義務が、私たち日本人にはあるように感じます。
また、訪日外国人の視点に立って人気の温泉をめぐることで、案外私たちが見落としていた、日本文化にまつわる意外な発見があるかもしれません。今回ランクインした旅館や温泉地を訪れ、「ニッポン再発見」の旅に出かけてみませんか。
- source:@Press
- image by:指宿白水館
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