京都通ならおさえておきたい、京都府の珍しい仏像3選
宴会中の仏像!?ウィンク、大爆笑…表情豊かな22体の微笑仏
釈迦三尊と十六羅漢@「清源寺」南丹市
清源寺の羅漢堂を覗いてみると、ワイワイガヤガヤと宴会をしているような、実に人間味あふれる釈迦三尊と十六羅漢ら22体の仏像たちのお姿が。
各々に日本酒がお供えされているところも、さすが宴会中!
その姿から「微笑仏」(みしょうぶつ)と呼ばれ、じーっとお顔をみていると、笑顔の向こう側にはすべてのことをわかっておられるようにも思えて、背筋がピンと伸びます。
江戸時代後期の僧・木喰(もくじき)上人が彫った仏像「木喰仏」に魅せられた民芸運動の父・柳 宗悦(やなぎむねよし)の調査によってその価値が認められ、清源寺の木喰仏も全国的に知られるようになります。
上人が北海道から鹿児島まで諸国巡礼の旅に出たのは56歳のこと。神仏を彫ることで民衆を救いたいと願っていました。
60歳で彫り始め、亡くなる93歳までの間、旅先で神仏を彫って全国各地で奉納しています。その数1000体以上に及ぶそうなんです!
清源寺の釈迦三尊をはじめとする十六羅漢、聖観音菩薩、勢至菩薩、住吉大明神の22体の仏像は上人が89-90歳の時に手掛けた晩年の作。
本尊の釈迦如来がちょうど1000体目だったそうで、上人の最高傑作ともいわれています。
そのほか、上人が仁和寺に奉納するために描いたと伝わる釈迦如来図(原本)も必見!後背や衣、台座の図柄がとてもユニークなのでご注目を!!
こちらをモチーフにした手ぬぐいは2000円で販売中です。
清源寺DATA /創建 寛徳2(1045)年/宗派 曹洞宗/山号 金龍山
- 清源寺(せいげんじ)
- 京都府南丹市八木町諸畑102
- 0771-42-3743(要予約)
- JR嵯峨野線「八木」駅からタクシーで約10分/京都縦貫道「八木」ICから車で約10分
- 500円
- 4月~11月 9:00~16:30/12月~3月 9:00~16:00
- ※1月と8月は行事により対応が困難なため、来山はなるべくご遠慮ください
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