京都通ならおさえておきたい、京都府の珍しい仏像3選
全長160cm!ふかふかの布団に入って安らかに眠る、鎌倉時代の涅槃仏
釈迦如来大涅槃像@亀岡市「穴太寺」
西国三十三所観音霊場として第21番の札所として知られている穴太寺(あなおうじ)は、創建1300年以上の歴史を誇る、丹波屈指の古刹です。
また西国三十三所観音霊場巡礼は2019年5月、日本遺産にも認定されたばかり。
ご本尊は薬師如来、札所としてのご本尊は聖観世音菩薩。両方秘仏のため厨子の扉は閉まっているので、御前立の観世音菩薩にお参りしましょう。
その右脇侍にはお待ちかね!
布団の中で安らかに眠っている釈迦如来大涅槃像のお姿が!!釈迦が生涯を閉じた姿を涅槃(ねはん)といい、悟りの境地に入ったことを現しています。
蓮華座が枕、そーっと布団を取ってみると…
たくさん撫でられたことから全身ピカピカ!!光沢を放っています。
仏像の、自分の体の悪いところと同じ部分を撫で、自分の体をさすり返すと悪いところが治るといわれていることから、ご利益を求めて訪れる参拝者があとをたちません。
こちらの仏像は明治29(1896)年に本堂の屋根裏から発見されたもの。当時の住職と孫娘の病気平癒を願い、日々参詣していた信者の霊夢によって仏像を探しあて、病が治ったと伝わっています。
そのほか、四季折々の美しい花々を愛でることができる書院の「穴太寺庭園」(京都府指定名勝)も見応えがありますよ。
こちらは江戸時代中期に造営された庭園で、多宝塔を借景に、池を中心とし築山と石組みを配した雅やかな雰囲気が漂います。多宝塔が水面に投影される様もお見逃しなく!
穴太寺DATA /創建 慶雲2(705)年/宗派 天台宗/山号 菩提山
- 穴太寺(あなおうじ)
- 京都府亀岡市曽我部町穴太東ノ辻46
- 0771-24-0809
- JR亀岡駅より京阪京都交通バス停「穴太口」から徒歩10分/京都縦貫自動車道「亀岡」ICから5分
- 500円
- 8:00~17:00
- 記事提供:KYOTOSIDE
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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