2020年大河ドラマをより面白く見るための「細川幽斎」予備知識

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2019/07/26

幽斎から褒美として贈られた涅槃図と梵鐘をもつ寺院

田辺城籠城戦で幽斎とともに戦った桂林寺

応永8(1401)年に創建された曹洞宗の寺院。往時は末寺が40近くにのぼり、舞鶴周辺の曹洞宗寺院を統括する要寺でした。

そのため、田辺城籠城戦の際は4代目住職・大渓和尚が末寺にも参戦を要請し、僧兵として大手門を守ります。その功績が幽斎に認められ、感謝状とともに涅槃図と梵鐘が褒美として与えられました。

高さ約15mの三門。丹後の禅宗寺院では珍しく七堂伽藍が揃う建築様式

三門からは田辺城(黄矢印)を見下ろすことができ、籠城戦の様子をこちらから見ていたことがうかがえます。

三門の上には釈迦三尊をはじめ十六羅漢を安置。(通常非公開)

鐘楼には幽斎から寄進された梵鐘が安置されています。通常非公開。毎年大晦日には「除夜の鐘」をつくことができます。

鐘楼内部、幽斎寄進の梵鐘

京都府指定文化財の涅槃図は室町時代に窪田統泰(くぼたとうたい)により描かれたもの。約10畳の大きさを誇ります。

通常非公開となっており、毎年2/15の涅槃会(お釈迦様の入滅した日の法要)の際に一般に公開。亡くなった釈迦の周りには釈迦の弟子や動物など生類が嘆き悲しむ様子が描かれています。

こんなに大きくて立派な涅槃図をもらった当時の住職の気持ちはどのようなものだったのか、みなさん想像してみてください。

  • 桂林寺
  • 京都府舞鶴市紺屋26
  • 0773-75-0168
  • JR西舞鶴駅から徒歩15分
  • 9:00~17:00
  • source:KYOTO SIDE
  • ※掲載時点の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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