現代の桃源郷?日本からの移住先として「マレーシア」が人気の理由
相対的にマレーシアの評価点は高い
ただ、日本の近隣で物価が安い国といえば、マレーシア以外にも選択肢はいろいろとあります。なぜあえて、マレーシアを多くの人が選んでいるのでしょうか。
一般的にマレーシアが移住先として人気だと言われる理由は、
- 1.気候風土が優しい
- 2.経済的メリットがある
- 3.生活の質が高い
- 4.マレーシアの人々は親日的で友好的
- 5.日本人会が存在するほど、先輩移住者が多い
- 6.ビザ申請のハードルが低い
という点が挙げられています。この点を踏まえて、なぜマレーシアが人気なのかと中村さんに質問をぶつけると、
「長期滞在ビザが取得可能な国の中で相対的にマレーシアの評価点が高いのが支持を受けているのではないかと思われます」
という言葉がありました。
観光ビザで90日以内の滞在を繰り返すのではなく、90日以上滞在したいと思ったとき、マレーシアは何かが突出して優れているというではなく、他国と比べてトータルで優れているという意味ですね。
「マレーシアは年中温暖で冬もなければ猛暑もなく、過ごしやすいです。移住すれば日本で健康保険、介護保険、住民税の支払いも無くなります。その上、年金を海外で受給すれば源泉徴収税も免除となります。定期預金金利も3%ほどあり、ある程度の資産をマレーシアに持ち込めば、生活資金の一部にもあてられます。
また、マレーシアでは、生活の選択肢の幅が広いという特長もあります。月に10万円での生活も選べますし、ブランドに身を包み、毎日高級食材を楽しむような生活も選べます」
気候と経済面のメリットですね。
「インフラ整備がハイレベルに整っていて、人も一般に非常に親切。年配者が公共交通機関を利用する場合は、必ず席を譲ってもらえます。外国人価格もなければ、買い物での値段交渉もありません。
日本人会も存在しますし、ブログなどで情報を収集しやすいという身近さもあります。比較的低い条件で長期滞在ビザが取得できる、ビザシステムが整っているという理由も挙げられます」
生活の質、人々の気質、日本人の多さ、ビザ申請の敷居の低さもメリットに挙げられるといいます。こうした個々のメリットを見ていったとき、他国と比べて、
「総合的にみるとマレーシアが支持されている」
といった背景があるのですね。