現代の桃源郷?日本からの移住先として「マレーシア」が人気の理由
マレーシアにはどんな人が移住しているのか
それではいま、マレーシアにはどのような人たちが移住しているのでしょうか。中村さんによると、
「マレーシアに移住されている方、または『MM2Hビザ』を取得されている方々は、さまざまな年齢層に分かれており、目的も多種多様です」
とのこと。
MM2Hとは、マレーシア・マイ・セカンド・ホームプロジェクトの略語。ビザの申請時に、手の届かないほど高額な預金や資産を国から要求されないため、平均的な収入の人たちにも人気のビザとなっています。
もちろん、条件が低いといっても、年齢によって1,000万円~1,500万円程度の資産が必要になります。さらに月に30万円ほどの定期的な収入も必要になるため、誰もがいますぐ申請できるわけではありません。
しかし、長い時間をかけて準備をすれば、非現実的なハードルともいえないはずです。
こうした条件を満たした上でMM2Hビザを取得すれば、10年間の出入国が自由になります。マレーシアにどっぷり暮らしても構いませんし、日本との2拠点生活を楽しんでもいいのですね。
実際にどのような人がMM2Hビザ取得をしているかといえば、
「例えば、教育移住を主目的にお越しになられる若い家族、さまざまな経費を抑えて仕事をしたいフリーランスの方々、ゴルフを毎日楽しみたい、マレーシアを拠点に海外旅行を楽しみたい、自然災害や原発危機からの逃避したい、資産運用をしたい人たちなどです」
との話。
マレーシアは日本レベルの安全な国とはいえないものの、決して危険な国でもなく、日常会話で英語が通じる上に、日本人の片言英語でも理解してもらえます。
地震や台風と言った自然災害もなく、福島第一原子力発電所の事故の後は、原発事故を避ける形で移住をした人も増えたのだとか。やはりこうしたトータルの面で、さまざまな日本人に選ばれているのですね。