現代の桃源郷?日本からの移住先として「マレーシア」が人気の理由
海外移住をいままでに考えた経験はありますか?
日本で生まれ育った方のなかには、旅行以外で日本から離れる(移住する)、あるいはこの島国に外国人が旅行以外で訪れる(移住してくる)となると、少し構えてしまうことがあるかもしれません。
しかし、そんな日本人にとっても移住先として常に人気の国があります。それが東南アジアの「マレーシア」ですね。
マレーシアとはマレー半島南部とボルネオ島の北部からなる国。赤道近くの常夏の国です。
今回は現地の人気ガイドMee Ling(ミー・リン)さんの紹介で、長期滞在可能なビザの申請者数が多い日系エージェントの「STEP1 Malaysia.com」の中村直輝さんに、マレーシアの人気の理由を聞きました。
13年連続でロングステイしたい国No.1「マレーシア」
マレーシアが移住先として人気があると、いままでテレビ番組やインターネット情報、書籍などで目にした経験がありますか?
「本当かよ?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、ロングステイ財団が行った調査「ロングステイ希望国・地域2018」によれば、マレーシアは長期滞在先として13年連続で1位を獲得しています。
同調査によると、マレーシアの人気が出てきた時期は2000年からだと分かります。当時はオーストラリアが人気1位で、2位はハワイ。なんとなく納得のいく国名ですよね。
しかし、2006年にマレーシアが1位に躍り出ると、その後はずっとマレーシアが1位。
阪本恭彦著『ご褒美人生マレーシア』(イカロス出版)によれば、2011年の東日本大震災以降はその傾向に拍車がかかって、マレーシアの人気が確かな地位を築くようになったといいます。
同じく2011年からは、タイもロングステイ先として2位に浮上します。1位がマレーシア、2位がタイという構図は2011年から変わらず、最近は台湾とフィリピンも上位につけてきています。
3位のハワイを除けば、全てアジアの国々。ハワイの物価の高さは有名ですから、比較的物価の安い近場の国が注目されているかもしれませんね。