免許の更新がないってホント?スイスのびっくり「交通ルール」
踏切で一旦停止しない
私が20年以上も前に自動車教習所に通っていたとき、「踏切では一旦停止し、窓を開けて電車が来ていないか音でも確認しながら左右を確認」と習いました。
しかし、ここスイスでは踏切前での一旦停止ルールがないのです。それは日本で私が運転し、ダンナ様が助手席に座っていたときのこと。踏切前で一旦停止して左右を確認する私に、ダンナ様からこんなお言葉が。
「どうしていつも踏切の前で止まるの?イライラしちゃう!」
「イライラしちゃう!」っていわれても…。これ、日本の道路交通法で決まっていて、止まらなかったら罰金なんだけど。
高速道路の料金が定額制
日本の高速道路の料金は、結構高いと思うのは私だけではないはず。そのため日本で車を運転する際は、時間に余裕があれば高速ではなく一般道を通ることが多いんです。
一般道はいろんなお店があって途中で寄り道できたり、都市部を離れたら景色が綺麗だったりするので、それはそれで楽しいものです。
しかしスイスの高速道路は、なんと定額制。1年で40CHF(約4,600円)を支払い、ステッカーをフロントの窓に貼ればOK。
前年度のものは剥がしてもOK(わが家はなぜかまだ2019年度のステッカーを剥がしていませんが)。これを購入すれば、国内の高速道路は乗り放題となるのです。
ただ、券種は1年40CHF(約4,600円)の1択のみ。購入日から1年ではなく、年度ごとの区切りとなるのでその点は気を付けたいところ。
日本に比べればずっとお得な高速道路料金。わが家もステッカーを購入し、高速道路ばかり通っています。高速料金定額制のように、スイスでもアルコールの飲み放題(料金定額制)があるお店がたくさんあるといいのにな…。
駐車料金前払い
立体駐車場などは料金後払いの駐車場が多いのですが、スーパーマーケットなどの屋外駐車場は、駐車したあとすぐに料金を機械でお支払い。
このとき、自分がいまからどれぐらいの時間駐車するのか予測・計算して支払うんです。時間を過ぎてしまえばもちろん罰金。
日本のように、後払いでの時間精算の方が時間を気にせずに行動できると思うんですけどね。スイスの駐車料金支払い方法、謎です。
駐車場時刻を自己申告
スイスでは路上駐車できるところも。ただ、場所によっては曜日や時間帯によっては駐車できないこともあったり、最長どれぐらいの時間駐車できるかが書いてあるので、付近にある案内表示板の確認が必要です。
路上駐車やそのほか一部の駐車場では「Parkscheibe(駐車カード)」を置いておくことが必要なところも。これは、自分が駐車した時間を表示したカードをダッシュボードの上に置いて、そこから何時間駐車したかを見るもの。
ズルして時間をずらしておけば何時間でも置けるんじゃないかと思われますが、チェックする係員が頻繁に来て見ているそうです。
車でできる「国境越え」
スイスは四方をドイツ、フランス、オーストリア、イタリアなど他国に囲まれた国。EU加盟国であれば、パスポートのチェックなしに行き来ができるんですが(たまに抜き打ちチェックがあるようですが…)、スイスはEU加盟国ではありません。
しかし、スイスはシェンゲン協定加盟国のため、国境の検問無しで隣国へ行くことができるのです。
時々車を止められて「何で入国したのか」、「買いものは何をしたのか」という質問をされることがあります。パスポートの提示を求められることもあるので、検問無しとはいえパスポートは必携です。
スイスに来た当初、日本では当たり前と思っていた車社会のルールが、国が変わればこんなに変わるとは思っていませんでした。道路や車のハンドルが逆になるぐらいと思っていたんですよね…。
日本国外で車を運転する予定がある方は、その国の車のルールをしっかり確認してから臨んでくださいね。