日本語の「ことわざ」や「オノマトペ」etc、海外ではなんて言う?
「かわいい子には旅をさせよ」は世界では何ていう?
続いては「旅」という言葉が入ったことわざをふたつ紹介します。最初は「可愛い子には旅をさせよ」。
北村孝一著『比べてみると 日本と世界のことわざ』(池田書店)には、日本のことわざを世界ではどのように表現するのかが、見事に解説されています。
これらをもとに調べてみると「可愛い子には旅をさせよ」ということわざは、国によってかなりの違いがあることが分かりました。
村を離れない者は出世できない/ビルマ
一生外へ出さなければ、馬も子馬のまま終わる/中国
牛を愛するならつなぎ、子どもを愛するならたたけ/タイ
むちを惜しめば子どもが駄目になる/ドイツ
むちを惜しんで子どもを駄目にせよ(駄目にしたいなら惜しんでみな)/イギリス
よく愛する者はよく罰する/フランス
いまでこそ旅行は、誰でもお金と時間さえあれば、気軽に行ける時代になりました。それでも若い時代の一人旅は、少年少女を鍛え、世界観を広げさせるきっかけとなりますよね。
筆者は何かの本か講演で昔、「若いうちにひとり暮らし、ひとり旅、起業をしろ」みたいな人生訓を学んだ記憶があります。
ひとり暮らしも、ひとり旅も、起業も、誰も頼れる人がない環境下に自分を追い込み、自分の判断力と行動力を極限まで高めるいい機会になります。
やはり、ビルマでのことわざのように、村を一人で離れて世間の荒波でもまれない者は、出世できないという意味があるのかもしれませんね。
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