実はかなり失礼かも。海外で嫌われる、日本人がしがちなNG行動

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2020/05/23

「あっかんべー」は国によって伝わる意味が違う

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日本のアニメやマンガでよく見かける「あっかんべー」。なかなか大人が実生活で使う場面は多くはないと思いますが、日本人であれば、おおよその意味が分かりますよね。「ばか。もう、知らない」といった拒否の姿勢を、相手に伝えるしぐさです。

子どもっぽい動作なので、大人がやると怒りを多少コミカルに伝える効果が生まれるかもしれません。

『広辞苑』(岩波書店)を調べてみると、正確な表記は「あかんべ」だと分かります。

<(アカメ(赤目)の転)下まぶたを引き下げ、裏の赤い部分を相手に見せて、軽蔑や拒否の意を表すしぐさ。また、その時いう言葉>(『広辞苑』より引用)

と書かれています。語源は、下まぶたを下げた際に見える赤目から来ていたのですね。

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このあかんべのしぐさ、James Hall、Professor James Hall著『The Sinister Side: How Left-right Symbolism Shaped Western Art』(Oxford University Press)だとか、Suzanne Ruthven著『Compass Points: Creating Meaningful Dialogue』(John Hunt Publishing)には、地中海周辺の諸国でも見られると書かれています。

ただ、ちょっと意味が違っていて、「私は油断していない」「注意深く見ている」といった意味になるのだとか。

同じ地中海に面したイタリアの一部の地域では、さらに異なる意味になります。

イタリア人Youtuberが自身のブログで明かす話によると、悪だくみをするような笑みを浮かべ、首を傾けて、相手にあかんべをすると、話し相手、もしくは話題の人物について「機転が利く」「ずる賢い」「うまくやったな」といった、ある種の称賛を送る意味になるといいます。

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一方でこの動作、同じヨーロッパのフランスだと、「うそでしょ?」「信じられない」といった相手の言動を疑うジェスチャーになると、フランス在住の知人が教えてくれました。


なかなか海外でこのジェスチャーをする機会はないと思いますが、逆にあかんべをされたときに、きちんと意味を理解できるといいですね。

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