実はかなり失礼かも。海外で嫌われる、日本人がしがちなNG行動
人を呼ぶときに「手招き」するのはNG?
次は手招きです。日本で誰かを手招きするとき、普通は手のひらを下に、手の甲を上に向けて、人差し指から小指まで4本の指を動かしますよね。
中国でも韓国でも一緒。アフリカのガーナも一緒だと、先ほども紹介した『AROUND THE WORLD IN 42 HAND GESTURES』にも紹介されています。
しかし、欧米では逆向きが基本。むしろ手のひらを下に、手の甲を上にして親指以外の指を動かすと、「あっちへ行け」という逆の意味になってしまいます。手招きしているつもりが、相手には「あっちに行け」と伝わってしまうのですね。
その証拠に、欧米のメディアではアジア旅行の注意点として、手招きの違いに関する言及が見られます。
< It is used only to beckon dogs in many Asian countries – and using it in the Philippines can actually get you arrested! >(HuffPostより引用)
「(欧米流の手招きは)イヌを呼ぶとき、アジアの国でよく使うジェスチャーになります。フィリピンでやれば、捕まる可能性も現実にあります」と書かれています。
確かに日本でもイヌを呼ぶ際に、手のひらを上に向け、イヌの口の下から手を差し出しているかもしれません。イヌを威嚇しないためですね。
この情報についてマニラ在住のフィリピンの友人に確かめてみると、彼女は「逮捕はない」と笑っていました。
しかし、かなり失礼な印象が確かにあると教えてくれます。先ほどの引用文の「arrest」は、文字通りの「逮捕」じゃなくて、取っ組み合いのけんかになると訳した方が正しいのかもしれませんね。
日本人の感覚でも、相手が手のひらを上に向けて、人差し指1本を曲げて自分を呼んできたら、ちょっと不愉快な感じがするはずです。同じ手招きひとつをとっても、いろいろと文化の違いがあるのですね。