なぜ音を立てて食べるの?外国人が日本で「残念」だと思ったこと
麺を食べる音が気になる!
次は、イタリア出身のかたのエピソードです。イタリアでは何であれ、物を食べるときに音を立てることはとても下品なのだとか。
にもかかわらず、日本のファッショナブルなお店でそばを食べたとき、たまたま店内で知り合った気さくな日本人が、麺を盛大な音を立てて食べていたため、ちょっと戸惑ってしまったとの話。
しかも、「できないと思うけど、麺はもっと音を立てて食べるといい」みたいなアドバイスまでされたのだとか。できないのではなく、したくないという本音があったみたいですが、とりあえず苦笑いしてやり過ごしたそう。
恐らくその店内で知り合った日本人も、そばといういかにも日本的な食べ物を食べる際に、日本らしさを教えてあげたかったのかもしれません。確かにそばの場合、すすることによって香りが口内に広がり、より美味しく楽しむことができますよね。
日本ではそばだけでなく、ラーメンやうどんなどさまざまな麺料理がありますが、それらを食べるときにズルズルとすする行為は、国内では当たり前。
もちろんマナーはその国、その場で違います。しかし音をたてて食べること自体がマナー違反の国のかたからすると、不快な音に聞こえるのは仕方がないことかもしれません。
以前イタリア人ジャーナリストたちと海外の取材先で一緒になり、旅程を共にした経験がありますが、彼ら・彼女らはあらゆる汁物の食べ物で、音を立てずに慎重に食べていた気がします。
気持ち良く吸えないのではなく、吸えるけれど母国では下品だから吸わないという方が正しいのですね。
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