「僕」が下品な意味に…海外で日本人が言っちゃいそうな「NGワード」
僕(ぼく)/トルコ語
皆さんは普段自分を、どのように呼びますか?「俺」「私」「僕」「わい」「わし」「おいら」など、さまざまだと思います。
いろんな一人称がありますが、イメージもそれぞれですよね。例えば「俺」には、どこか少年時代のやんちゃな一面を大人になっても残している雰囲気があり、「私」には社会的に洗練された大人の冷静な雰囲気を感じます。
一方「僕」からは、どこか育ちの良さが感じられて、穏やかで平和的な人柄が伝わっくるかもしれません。
こうしたさまざまな呼び方があるなかで、「僕」と呼ぶ人がトルコを旅行する際には要注意です。トルコにいる間だけでも、一人称を「私」と呼び変えた方がいいかもしれません。
日本語の「僕」はトルコ語で「Bok」に聞こえます。これは英語で「shit」です。「くそ!」という舌打ちの際につぶやく言葉で、文字通り「大便」の下品な言い方でもあります。
いわば、「僕」「僕」と日本人が口にするたびに、「くそ」「くそ」と連呼しているように、トルコ人には聞こえてしまう可能性もあるわけです。
もちろんトルコ人は偶然の一致に驚くだけですが、トルコを旅行する日本人は、念のため覚えておいた方がいいかもしれませんね。
爺爺(じーじ)/フランス語
小さい子どもは祖父のことを「じーじ」と呼ぶことがありますよね。この「じーじ」とは、「爺爺」を幼児なりに発音しやすくした独自の言葉で、祖母は「ばーば」と呼ぶと思います。とても親しみのこもった、愛らしい言葉ですよね。
しかし、フランス語圏では要注意な言葉です。フランスでは「zizi」と聞こえるのだとか。
正確にいえば「じーじ」は「z」ではなく「g」の発音なので、「gigi」に聞こえるはずなのですが、幼い子どもの言葉は余計に「zizi」と聞こえるのでしょうか。
この言葉、『プチ・ロワイヤル仏和辞典[第5版]』(旺文社)によると、「性器」という意味があるとされています。万が一、相手に向けていう言葉の場合、とても失礼な意味をもつので気をつけたいフレーズのひとつです。