幻想的な天空の城。雲海に浮かぶ、日本のマチュピチュ「竹田城跡」の魅力

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2021/07/15

地上と離れた山の上にある遺跡といえば、南米ペルーの「マチュピチュ」を思い浮かべるのではないでしょうか。

世界遺産に登録され、人気抜群の観光名所ですが、昨今のコロナ禍でなかなか海外旅行へでかけることができません。

しかし、実は日本国内にもマチュピチュにそっくりの絶景があることをご存じでしたか。それが兵庫県にある「竹田城跡」です。今回は、日本のマチュピチュとも評される竹田城の全貌に迫ってみましょう。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

日本のマチュピチュ「竹田城跡」

image by:Shutterstock.com

通称「竹田城」と呼ばれる「竹田城跡」は、兵庫県のちょうど真ん中あたりに位置する朝来市(あさごし)にある城跡です。

国の史跡にも登録されている貴重な山城跡で、虎がふせっているようなシルエットをしていることから「虎伏城」とも呼ばれています。

そんな竹田城が「日本のマチュピチュ」や「天空の城」と呼ばれる理由はその場所にあります。

標高353.7メートルの「虎伏山」の山頂に築かれた山城で、タイミングが合えば城跡の周辺が一面雲海に包まれるのが特徴です。真っ白な雲海のなかに浮かぶ古城跡の姿は幻想的で、マチュピチュに劣らない美しさ。

この雲海に浮かぶ姿をひと目見ようと、全国からお城好きたちが集まる名所となっています。

山城遺跡としても貴重な存在

image by:Shutterstock.com

現在は城跡のみとなっている竹田城跡。かつてはこんな山の頂上に大きなお城があったなんて、考えるだけでもワクワクさせてくれますね。


城跡のみとはいうものの、およそ400年以上たった現在でも石垣がほぼそのままの状態で残っており見応え抜群。

400年以上という時を超えて今もその姿を残す石垣を作ったのは、安土城の石垣構築に関わった石工集団である穴太衆(あのうしゅう)だといわれています。

織田信長や豊臣秀吉など名だたる武将にも重宝された穴太衆。現代にもその痕跡がしっかりと残されていますから、その腕が確かだったことは明らか。

しかもこんな山の上に石垣を築くなど途方も無い労力を必要としたはずです。自然災害にも強く、水はけも良いとされる穴太衆の石垣を残す竹田城は、山城遺跡としてもとても貴重な存在です。

竹田城跡へのアクセス方法は?

image by:Shutterstock.com

標高353メートルの山頂にある竹田城跡へのアクセスは、麓の町から山の中腹までを繋ぐ「天空バス」が便利です。

自家用車で訪れる場合は麓にある「山城の郷」の駐車場までしか入山が許されておらず、「中腹駐車場」までは行くことができませんので注意しましょう。

レストランやお土産物屋さんなどもある「山城の郷」に車を停めて、そこから天空バスやタクシーで「中腹駐車場」へ。そこからは登山という形が最もスムーズでアクセスしやすい方法です。

登山は約20〜30分ほど。登山ルートはしっかりと舗装もされているので歩きやすいのも嬉しいポイントのひとつ。

他には

  • ・山城の郷からの西登山道
  • ・南登山道(約60分)
  • ・表米神社登山道(約35分)
  • ・駅裏登山道(約40分)

などがありますが、最もハードなルートは「表米神社登山道」。こちらは雨が降った後や体力に自信のない方は避けたほうが無難です。

立派な石垣を堪能!

image by:Shutterstock.com

登山を終えて料金所で500円の入場料を支払い入城。想像している以上に広く、見晴らしの良いまさに天空の城に到着です。

竹田城跡は天守跡の他に北千畳、南千畳、二の丸などを順路に沿って見学できる仕組みになっています。

近くで見ると迫力満点の石垣や、マチュピチュと呼ばれる所以ともいえる段になった北千畳や南千畳などをゆっくりと見学して回りましょう。

最も高い場所に位置しているのが天守。ここから見えるのが、よく写真で見かける風景です。

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