サメ、クラゲだけじゃない。いろんな意味で危険な「泳いではいけないビーチ」5選
ハナカピアイビーチ/アメリカ・ハワイ
法的に遊泳が禁じられているというケースではありませんが、ハワイのカウアイ島北部にあるハナカピアイビーチも要注意なスポットとして知られています。
そもそもカウアイ島とはハワイ諸島のひとつ。ホノルルのあるオアフ島から見てカウアイ海峡を挟んだ西側にあります。そのカウアイ島の北部にあるのが、トレッキング愛好家に人気のハナカピアイビーチです。
車の入れる道路が通じていないため、舗装された道路から続くトレイルを歩いてしかアプローチできないのですが、大きな石の転がる小川が谷をつくり、海に向かってその谷が開けたところに小さな白砂のビーチが波の穏やかな夏場に現れます。
熱帯雨林の中を歩いた先に見えるビーチはやはり感動的な光景です。ほてった体を思わず浸したくなりますが、このハナカピアイビーチでは水難事故が相次いでいます。
過去の報道を確かめても、波にさらわれた親子連れの話だとか、水泳中におぼれて亡くなった地元のハワイの人の話だとかが容易に見つかります。
一見穏やかそうに見える夏場でも十分に危険で、何の前触れもなく高波が押し寄せ、人をさらっていきます。海岸近くには救命用の浮き具も用意されているほど。
しかも、この周辺では潮の流れが速いため、一気に沖まで流されてしまうのだとか。
信ぴょう性は定かではないものの、地元の立て札には、2008年までに80人以上がおぼれ死んだと記録されています。少なくとも15人の被害者はいまだに見つかっていないとの話も。
美しいからこそ触れずに遠くから眺める、そんな自然への接し方もときには大事なのかもしれませんね。
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