サメ、クラゲだけじゃない。いろんな意味で危険な「泳いではいけないビーチ」5選
フレイザー島のビーチ/オーストラリア
次は、オーストラリア東岸にある巨大な離島、フレイザー島の話です。
ブリスベンの北に浮かぶ観光地としても有名な国立公園で、美しい白砂のビーチが連続していますが、残念ながら遊泳が極めて危険な場所としても知られています。泳げる場所は川や湖、岩しょうに囲まれた波打ち際の海水プールのような水辺のみ。
その理由は、熟練のスイマーも沖へ押し流す潮の流れがあり、サメも数多く生息し、クラゲの被害がワーストレベルに頻発しているからです。
特に、クラゲの被害は悪名高く、最悪の場合は死に至る毒をもったイルカンジクラゲが生息しています。現地の情報によれば、1年中生息が確認できる上に、温かい季節になると特に危険度が増すとの話。
イルカンジクラゲを試み図鑑で調べてみると、
<かさが箱型の小型クラゲで、触手は4本あります。海水浴場にあらわれ、よくさされます>(『小学館の図鑑NEO 危険生物』より引用)
と書かれています。特に危険な生き物で刺されると、激しい痛み、みみずばれ、腰痛、手足のけいれん、胸の痛み、血圧の上昇が場合によって起きて、最悪の場合は死亡するケースもあるそう。
フレイザーのビーチには至るところに、クラゲのイラストを表示した警報表示板が立てられ、海に入らないよう注意が出されています。
オーストラリアといえば、グレートバリアリーフのオーストラリアンウンバチクラゲも危険生物として知られていますが、「美しい海=人間にとって安全」というわけでは決してないのですね。
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