サメ、クラゲだけじゃない。いろんな意味で危険な「泳いではいけないビーチ」5選
観測史上最速で梅雨が明けたとされ、いきなり夏本番に突入した2022年の夏。海や川へ出かけるタイミングも増えそうですが、各地では水難事故のニュースが届いていますから、くれぐれも注意したいです。
特に、何らかの理由で遊泳が禁止されている場所では、決して海に入らないようにしたいもの。日本はもちろん世界にはいろいろな理由で遊泳が禁止されている、あるいは控えた方が無難なビーチがありますので、世界の各地からピックアップしてみました。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
レユニオン島のビーチ/フランス
最初は、フランス領のレユニオン島から。レユニオン島といわれると、どこら辺にあると思いますか?なんとなくフランス領といえば本土の沖合、イギリス海峡の一部であるセーヌ湾辺りに位置していそうなイメージを持つのではないでしょうか。
しかし、レユニオン島とはヨーロッパに存在しません。ざっくりといえばインド洋上。アフリカ大陸の東岸にあるマダガスカル島から見て、沖合の東へさらに約700km離れた場所に、レユニオン島はあります。
南回帰線のちょっと北で、北回帰線と南回帰線に挟まれたゾーンに位置していますから気候は熱帯です。
火山島ながらリゾート地としても開発されているので、海で泳ぐ人もいるのですが、遊泳客やサーファーがサメに襲われる被害が繰り返しこの島では起きていて、1988年から2016年にかけて、50件以上の被害があったと報じられています。
もちろん、サメよけのネットを張り、ライフガードも常駐する遊泳が認められた美しいビーチもありますし、ネットがないものの浅瀬が続いてサメが近寄れないようなビーチもあります。
しかし、原則としてレユニオン島のビーチでは遊泳が禁止。
<Due to the particularly abundant marine wildlife, swimming, water sports and diving are forbidden within a perimeter of 300 m around the Reunion Island coastlines.>(レユニオン島の公式ホームページより引用)
海洋生物が豊かであるため、遊泳やウォータースポーツ、ダイビングなどが、レユニオン島の海岸線から300mの範囲内で禁じられているのですね。
2019年には、遊泳が認められていたビーチの海岸から数メートルのところで観光客が行方不明になり、捕獲されたイタチザメの胃袋から観光客の片手が数日後に見つかった事件もありました。遊泳が認められている場所であっても、注意したほうがいいでしょう。