物価の高いロンドンだからこそ、地元民でにぎわう「穴場の名店」を探せ!

Array
2022/11/30

自分でも気づかない知的好奇心や道楽センスを研ぎ澄まし、「NEXT DO」に繋がる情報と課題を互いに提供しあう参加型メルマガ『久米信行ゼミ「オトナのための学び道楽」』著者の久米信行です。

ロンドンを訪れた筆者。今回は何を食べたか、皆さんにご紹介していきたいと思います。正直いえば、あまり期待はしておりませんでした。イギリスで料理がおいしかったなんて話を聞くことはなかったからです。それこそ「フィッシュアンドチップス」のイメージしかなかったし…。

私がロンドンから、スコットランドのエジンバラまで、一週間ほどのドライブ旅をしたのは、いまから25年ほど前のこと。そのときも、美味しいと印象に残ったのはただひとつ。城郭都市チェスターのマナーハウスで朝食に出た薄焼きのトーストとジャムぐらいでした。

しかも、昨今の円安とポンド高。ただでさえ物価の高いロンドンでは、ラーメンやハンバーガーも日本円で3,000円〜5,000円もすると脅かされておりました。

美味しくなくて、しかも高い。ああ、最悪です。ロンドンに6泊7日もいるのに、どうなることやら。しかし、予想は裏切られ、意外にもお店さえ選べば、それなりに?美味しくて、それほど?高くはなかったのです!

ただし観光客向けではない、地元の人でにぎわうようなお店を選べば。それも複数店舗がある人気店の支店を選べば、入れる可能性が高いので、早速ご紹介していきます。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

「Addie’s Thai Restaurant」のタイ料理/アールズ・コート

image by:久米信行

今回、選んだ宿の最寄り駅は、ロンドンの西側にあるアールズ・コートというエリア。サウスケンジントンの高級住宅地でありながら、小規模のオシャレなホテルも多く、駅前には小さな個店のレストランも立ち並んでいます。

初日の夜、最寄りのデザインミュージアムを楽しんだあと、ディナーに選んだのは、駅前通りにあるタイ料理のレストラン。週末の夜ということもあり、予約なしではすぐに入れず30分は待つとのこと。ところが幸運にも予約キャンセルがあり、すぐに案内をしていただけました。

小さなお店は、常連客と思しき地元の人で大にぎわい。私たちのあとにも、すでに店内でウエイティングが数組。期待が高まります。


数あるメニューから頼んだのは、オーソドックスな「グリーンカレー」と「パッタイ(焼きそば)」。パッタイの上に乗せられた網状の卵焼きがカワイイのです。

タイ料理の聖地・錦糸町で生まれ育った私としては、ちょっと味にうるさいのですが、これが美味しい。東京のタイ料理の味とは、ちょっと違うのですがこれも美味しい。

そして、驚いたのは「ガパオライス」。東京では、白いジャスミンライスにひき肉が乗っているイメージですが、こちらはご飯に混ぜこまれたチャーハンのよう。「ええ?これがガパオ?」と思ったのですが、美味しくて美味しくて。頼み過ぎかと思ったけれど、みんなでペロッといけました。

image by:久米信行

値段については、1ポンド100円だったら、錦糸町と同じぐらいの値段ですが、なにせ円安ポンド高。東京の高級タイ料理店ぐらいのお値段にはなります。でも、飲み物も頼んで、4人でいただいて約1万円ぐらいだったので、良しとしましょう。

詳しくは、おしゃれなwebサイトにメニューが価格つきで見られますので、ご確認を。

「pingpong」のおしゃれ飲茶/ソーホー

バンクシーなどの落書きアートや日曜日のマーケットを見て回り、最後にリバティの古めかしい建物を探検したら、もう夕暮れ。ちょっとお腹が空きました。

さあ、何にしようかとソーホー界隈をウロウロしていたら、小じゃれたお店が目に入りました。店頭のメニューを見ると、どうやら飲茶のお店らしく、値段もそんなに高くない。

予約してないけれど大丈夫か尋ねたら、まだ夜7時前で早い時間なので入れました。なにせロンドナーのディナーは遅いですからね。地下に入ると、広大なおしゃれ空間が。とても中華料理屋さんには見えません。

image by:久米信行

オーダーは、手元のマークシートに書き込む方式。飲茶のメニューは英語でも想像がつきやすくていいですね。値段はご覧の通りです。安くはないけれど、ビックリするほどでもありません。

さて運ばれてきたのは、こんな「点心」たち。ちょっとしたヌーベル・チャイニーズ。見た目も味も一工夫されています。

image by:久米信行

わたしのおすすめは、こちらのデザート「mochi」です。餅の中にアイスが入っていて、いうなれば「雪見だいふく」のオシャレ進化系。デザートの分だけ、点心の注文をセーブしておいてくださいね。

image by:久米信行

「FLAT IRON」の赤身ステーキ/ウォータールー

やはり英国に来たら一度は「ステーキ」を食べたいのです。しかしハンバーガーでも高額だとしたら、ステーキなんていくらなんだ…と思いきや、ちゃんとお手頃価格でにぎわうステーキ屋さんがありました。

筆者が訪れた「FLAT IRON」は、そんな人気チェーン店のひとつ。中心部だと混みそうなので、ウォータールー橋を渡った先の支店へ。それでも予約なしでは入れなかったのです。

日本のチェーン店は、いかにもチェーン店チェーン店しているのですが、こちらはまるでこの街に昔からあった町洋食のよう。

image by:久米信行

私のおすすめ食前酒は、この「Pressure Drop Pale Fire APA」。最近ビールを飲まなくなった私ですが、これは美味しかった。最初は缶ビールかあ…と思ったのですが、ジョッキに注いだら、そんじょそこらの生ビールより全然おいしいのです。

image by:久米信行

そして出てきた13ポンド(重さではなく値段)のステーキは、赤身のヘルシーステーキ。昔は、霜降りだ、A5ランクだとほざいていた私ですが、気が付けば脂肪が多い肉は胃にもたれて厳しいお年ごろ。こうしたステーキがいい。

image by:久米信行

ソースは「ベアネーゼ」「ペパーコーン」「ワイルドマッシュルーム」「ホームメイドスモークチリマヨ」から選べるので、グループでシェアすると楽しいのです。お帰りの際のサプライズデザートもお楽しみに。

いま読まれてます
エアトリ 憧れの北欧。デンマーク・コペンハーゲンで暮らすように旅をする
物価の高いロンドンだからこそ、地元民でにぎわう「穴場の名店」を探せ!
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます