日本と中国でこんなに違う「空港」事情、日中文化の差は旅行にも
中国本土の空港「ラウンジ」事情、過剰な期待は禁物
中国のフラッグシップキャリア、中国国際航空のラウンジには「ヌードルバー」「中国茶コーナー」があります。
バーで注文してその場で麺を作って提供してくれるスタイルは、中国圏で共通。しかも味のレベルはかなり高いです。この点だけは、食へのこだわりが強い中国人の趣向が感じられます。
中国茶に対する熱意も相当です。中国本土ではティーバッグはご法度に近いものがあり、お茶は必ず茶葉から淹れ、しかも温かい飲み物。
ラウンジで中国茶を注文したら「10分後に来い」といわれ、その間の様子を観察していると、中国人スタッフが立派な茶器を使ってお茶を淹れる作業を行っていました。
ただ残念ながらラウンジの利用客のレベルは、決して高いとは言えません。ゴミもその辺に落ちたままというのもザラ。豪華絢爛なラウンジを期待してはいけません。
知らないと大変な目に遭う?発想の転換が必要
同じ中華圏でも、台湾や香港では、空港の状況も異なります。台湾や香港は、日本や韓国に近いものがあります。一方で、中国本土の空港はやはり少々異質です。
入国カードで記載ミスがあった際、入国審査のスタッフに日本のパスポートをたたきつけられたこともありました。
わざとという行為というより、友人の中国人曰く、「空港で働くスタッフ、しかも入国管理官は国のエリートで、プライドも一般人より相当高い」とのこと。普段からそんな振る舞いをしているのでしょう。
日本の「お客様ファースト」な環境に慣れた身だと、中国本土ではあらゆる面で最初は相当に苦労します。ただ「あれもこれもアトラクション」と割り切り、日中文化の違いを楽しむ余裕が出てくれば、中国本土の魅力がわかってくるはずです。
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