世界に誇る壮大な岩畳の絶景。埼玉県長瀞「荒川ライン下り」が超気持ちいい

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2023/06/23

埼玉県きっての観光名所「秩父エリア」。埼玉県北部に位置する秩父は、自然・文化・歴史となんでもそろう名所です。

東京都内から日帰り旅行も可能で、秩父といえばやはり長瀞市にある「荒川のライン下り」は欠かせません。

自然豊かな長瀞町、そのなかでもとくに優美な渓谷を和船で下る荒川のライン下りは、夏のお出かけにぴったり。今回は夏に行きたい荒川のライン下りを詳しく見ていきましょう!

長瀞名物「荒川のライン下り」

image by:石黒まり花

全国的にも大人気の荒川のライン下り。長瀞町を訪れる目的にもなるアクティビティは、雄大な自然のなかを昔ながらの和船ですすむ川下りです。

春になると桜が咲き、秋になると紅葉に包まれる渓谷を見ながらゆったりと、時にはスリリングに進む荒川のライン下りは年代を問わず楽しめます。

家族連れはもちろん、カップルにも友だち同士にもおすすめ!(※生後6カ月未満及び身長60cm未満のお子さまは乗船できません)

長瀞の荒川ライン下りは、明治時代から行われていたとされており、歴史の長さが伺えます。

明るい船頭さんの歌や小話に耳を傾けながら自然美を楽しめる秩父エリアでは、メインとなる名所です。テレビ番組でも頻繁に取り上げられており、『ブラタモリ』ではタモリさんも荒川のライン下りを楽しんでいました。

長瀞の岩畳は天然記念物

image by:石黒まり花

荒川のライン下りの特徴は、天然記念物に指定されている「長瀞の岩畳」が見られることです。


長瀞の岩畳とは、川沿いに広がる畳を広げたような形の岩のことで、その長さはおよそ800mにも及びます。

荒川の侵食によって生み出された岩畳は何重にも重なり、世界的に見てもとても珍しい地層。そのため長瀞は「地球の窓」とも呼ばれているんですよ。

大正時代には天然記念物に指定され、岩畳はその上を歩くこともできます。じっと足元を見てみると、岩が隆起する際にできる小さな穴など見ることができます。

荒川のライン下りに参加するには?

image by:石黒まり花

荒川のライン下りは、2つの会社が行なっています。「長瀞ライン下り」と「荒川ライン下り」の2つの会社がありますが、いずれも同じ長瀞町の荒川を下るもの。

天然記念物に登録されている親鼻橋から高砂橋まで下るのが最も長いコースとなっています。

荒川のライン下りは大人気のアクティビティのため、週末はとくに混雑します。レトロな長瀞駅を出ると4カ所チケット売り場があるので、いずれかのチケット売り場へと向かいましょう。

基本的には予約なしで乗船可能ですが、混雑する日に優先的に乗船できるWeb予約もあります。

長瀞ライン下りのコース

長瀞ライン下りは、親鼻橋から岩畳までの「Aコース」と岩畳から高砂橋までの「Bコース」があります。

もちろんA、B両方のコースを楽しめるプランも用意されており、通しで荒川下りを体験する方は少しお得になります。

  • 長瀞ライン下り
  • 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞
  • 9:00〜16:00ごろ
  • 公式サイト

荒川ライン下りのコース

image by:石黒まり花

筆者が参加した荒川ライン下りの方は「チャレンジコース」「ロマンチックコース」があります。

チャレンジコースは親鼻橋より少し上流から岩畳までをスリリングに駆け抜けるコース。少し荒い急流を、飛沫を浴びながら下るコース。

ロマンチックコースは岩畳から高砂橋までを自然を眺めながらゆったり下るコースです。

  • 荒川ライン下り
  • 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞531-1
  • 公式サイト

荒川ライン下りのスタート地点へ

image by:石黒まり花

長瀞駅に到着しチケットを購入したら、マイクロバスで出発点へ向かいます。

荒川ライン下りの出発点となっている「ウォーターパーク長瀞」は河原に作られたキャンプ場。天気の良い日には多くのテントが見られます。

和船に乗り込み、いよいよ荒川のライン下りがスタート!和船はもちろんエンジンなどは付いておらず手動です。

2人1組体制で一人が船頭で舵を取り、もう一人が船尾で船を漕ぐ昔ながらの形ですが流れに乗ると一気に加速!気持ち良い風が吹き抜けます。 
   
船頭さんたちは長い竿で船を操りながら、荒川のこと、ライン下りことなどを解説してくれます。なかには歌を歌ってくれる船頭さんも。

急流では水に備えて!

image by:石黒まり花

基本的には穏やかに流れる荒川ですが、上流にはいくつか急流ポイントがあり急にスピードアップ!水量が多い日はかなりの水を被ることもあります。

水量の多い日は船頭さんが「ビニールをあげて水に備えて」と声をかけてくれるので、乗客が協力してビニールの壁を作ります。

ある程度の水濡れはビニールで防げますがまったく濡れない保証はないので、少しくらい濡れても構わない服装で出かけるようにしましょう。

急流を抜けると「瀞」が広がる!

image by:Shutterstock.com

スタート地点からおよそ15分ほどで、岩畳のある場所に到着。上流からこの岩畳までが急流で流れが早いポイントが多く、岩畳を越えると流れは穏やかになります。

穏やかな流れの中で自然を見ながら進むライン下りは、急流のスリリングな体験とはまた違った魅力がありますよ。

水面が荒れない穏やかで静かな流れのことを「瀞(とろ)」と呼び、長瀞の地名の由来となっています。長く続く穏やかな流れを楽しみましょう。

冬には「こたつ船」も!

image by:Shutterstock.com

春には桜が、秋には紅葉が見られる荒川のライン下り。自然の美しい季節に訪れるのがおすすめですが、冬には冬限定の「こたつ船」が運行します。

その名の通り、暖かなこたつに入りながら荒川のライン下りを楽しめる特別な船で、例年1月〜2月にかけて乗船できます。

こたつ船はゆっくりのんびり進むため、船の上での飲食も可能。こたつには定番のみかんを持ち込んでいるお客さんが多く、みかんを食べながら絶景を楽しめます。足元が暖かいと全身がポカポカするので冬の船遊びも快適ですよ。


荒川のライン下りに出かけよう

今回は都内から日帰りも可能な長瀞の「荒川のライン下り」をご紹介しました。

絶景と天然記念物を楽しめることに加え、適度なスリリングも味わえる人気アクティビティはわざわざ訪れる価値あり!

価格もお手ごろで週末のおでかけにもぴったりです。長瀞の絶景を楽しめるライン下りへ、ぜひお出かけしてみましょう。

  • image by:photoAC
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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元々インドア派だったはずが『恋する惑星』でウォン・カーウァイにハマり、初めての一人旅は上海へ。カメラ片手にどこへでも行くアクティブ旅女子になりました。現在は大学院に通いつつフリーライターとして、旅・アート・美容・ファッションをメインに活動しています。

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