中国人に時計を贈ってはいけない…日本人が知らない海外ではNGのプレゼント
外国人に人気だからと「お酒」を気軽にあげるのはNG
続いては相手の「宗教」によって気をつけなくてはいけないプレゼントについて。
まず知っておきたいのが「お酒」です。
日本酒は北米や東アジアの国々で人気があるので、たいていの場合は贈ると喜ばれます。『アサヒスーパードライ』が大好きな人も世界にたくさんいますし、以前、日本酒でつくった梅酒が好きなニュージーランド人に会った経験もあります。
だからと言って、日本のお酒に誰もが大喜びすると勘違いしてはいけません。なかには宗教上の理由でお酒を飲まない人たちもいるからです。
たとえば、イスラム教徒の人たち。イスラム教を創始した預言者ムハンマドが生誕した地がサウジアラビアのメッカにあることから、中東にある国々の宗教であると連想しがちですが、イスラム教徒は身近な場所にたくさんいます。
筆者の知り合いのインドネシア人やマレーシア人もイスラム教徒で、お酒を一切飲みません。ビールで乾杯という流れになっても、友人らは清涼飲料水しか飲まないのです。
よかれと思って、そのような人たちにお酒を贈ったり勧めたりして、申し訳なさそうな顔で拒否されている日本人を今までに何度も目撃しています。お酒を贈る際には、念のため事前に確認してみたほうがいいかもしれませんね。
日本の「お菓子」が警戒されるかも…
日本の「お菓子」も世界で人気です。欧米に取材に行った際にも、日本ならコンビニエンスストアで気軽に手に入るようなお菓子を喜んで食べている姿を目にしました。
しかし、その日本製のお菓子を外国人に贈ろうと思う場合も、相手の宗教を気にした方がいいかもしれません。
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筆者は、ヒンズー教の信者であるネパール人の友達に『ポッキー』や『コアラのマーチ』を空輸して贈ったところ、お礼のメールではなく、警戒されるような返信を受け取った経験があります。
そのメールには「この食べ物には何が入っているのか?」と書かれていました。
ヒンズー教の熱心な信者は肉類を避ける傾向にあり、動物性の脂ですら嫌がる場合があります。成分表を確認しようにも、日本の製品を送ったので、相手には読めません。
結局、卵がだめだから食べられないという話になり、相手の宗教にまで考えが及ばなかったことに反省しました。
今回は、外国人にあげるには要注意なプレゼントをご紹介しました。人にプレゼントを贈る際には、国や宗教など相手の文化を理解したうえで喜んでもらえるものを探したいですね。
- 【参考】
- The Dos and Don’ts of Gift-Giving Around the World – AFAR
- 日本人だけが知らない世界の常識 – 光文社
- 中国人にプレゼントしてはいけない物 – イーチャイナアカデミー池袋校
- The perils of ‘taboo’ gifts – BBC
- British minister breaks taboo with watch gift for Taipei’s mayor – CNN
- Chinese gift giving dos and don’ts – CNN
- 米大統領に靴を投げつけたイラク人記者 20年後に語る「あの日」 – 朝日新聞
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