「日本人はおかしいんじゃないか?」外国人が指摘する日本のありえない常識
ファミリーレストランなのになんで深夜まで営業しているの?
どの程度の頻度でファミリーレストランへ行きますか?あるいは、どのファミリーレストランによく行きますか?
とある民間の調査によると、半数以上の人が月に1回以上のペースで利用していると言います。他の調査によれば、「サイゼリヤ」と「ガスト」、「びっくりドンキー」が人気ランキング上位の様子。
地方で子育て中のわが家は半年に1回ほど行きます。愛用するレストランは「ココス」。上述のランキングでは5位でした。
さて、このファミリーレストランの営業時間は何時から何時のイメージがありますか?
さすがに、働き方改革が進行し、人手不足も重なる現代ですから、24時間営業のファミリーレストランは少数派になってきました。とはいえ、ジョイフルなどはいまだに、24時間営業を続けていますよね。この営業時間を不思議がる声が『Reddit』には寄せられていました。
“Being able to go to a family restaurant at 3-4am.”
日本語にすると「ファミリーレストランに朝の3~4時まで行けること」という感じです。確かに「ファミリー」とうたい、子連れでも安心して行けるレストランなのに、深夜まで開いているなんて言われてみると不思議ですよね。
むしろ、子どもを深夜に連れ出していたとしたら「こんな時間になんで寝かせていないの?」という視線を浴びるはずです。
「ファミリーレストラン」の語源を調べてみると『大辞泉』(小学館)には和製英語だと書かれています。
“家族連れで気軽に利用できるようなレストラン”(『大辞泉』より引用)
との意味を持ち、『世界大百科事典』(平凡社)によると、1970年代後半に急成長を果たした業種みたいです。
「すかいらーく」第1号店が誕生した年は1970(昭和45)年。若者人口比率がピークに達した年でもあります。「すかいらーく」第1号店は、東京都国立の新興住宅街で、アメリカのロードサイドの「コーヒーショップ」を参考にしつつ、ビジネス客向けにオープンした経緯があるそう。
しかし実際は、新興住宅街の立地からファミリー層の食事利用が多く「コーヒーショップ」の名前と実態がずれていたため「ファミリーレストラン」の呼称が生まれました。
ちなみに、24時間営業については1972(昭和47年)に同チェーンでスタートしています。その24時間営業が、深夜にも存在した利用者ニーズを明らかにし、1980~2000年代まで他のチェーン店にも拡大していきます。
その利便性を求めて、さまざまな人がファミリーレストランに集まるようになり、「ファミリー向けなのに深夜までやっている」という状況が生まれたのですね。外国人に言われてみないと、不思議にも思わない話ではないでしょうか。