日本の100年前を振り返る。1923年「12月」はラグビー早明戦初戦の年

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2023/12/03

ちょうど100年前の日本では、どんなできごとがあり、何が流行して何が世の中に誕生したのか。そんな歴史を振り返る連載です。

今回は1923年(大正12年)12月に起きたできごとをご紹介します。最後まで楽しんでくださいね。

第1回ラグビー早明戦が開催

image by:Shutterstock.com

大学対抗のスポーツと言えば何を思い浮かべますか? 野球の早慶戦(早稲田大学対慶応義塾大学)でしょうか。駅伝、もしくはアメリカンフットボールの関西学院大学対京都大学でしょうか。

ラグビーで言えば、早明戦(早稲田大学対明治大学)をイメージする人も多いかもしれません。

エンジ×黒のユニフォームを着て、ワイドに展開し敵陣へ迫る早稲田大学の選手たちと、紫紺×白のユニフォームを着て、重戦車のように縦に突進する明治大学の選手たちの戦いは、数々の名勝負を過去に生み、伝統の一戦と言われています。

ラグビーワールドカップの日本代表チームの活躍によってラグビーに関心を持ち、大学対抗のラグビーにまで興味の対象を新たに広げている人も少なくないはず。

そんな新旧のファンを引き付けてやまない「ラグビーの早明戦」は、今から100年前の12月24日に第1回をスタートしました。

もちろん、現在でも続いていて、NHKによるテレビ中継もされています。2023年12月3日(日)14時からは、関東大学ラグビー対抗戦の最終戦として、東京の国立競技場で開催される早明戦が生中継されます。

ラグビーワルドカップの興奮をもう一度味わいたい人は、100年前に始まった伝統の一戦を観戦してみてはいかがですか?


築地魚市場が東京に開場

写真は2017年頃の築地市場 image by:Noppasin WongchumShutterstock.com

東京中央区の築地場内市場が2018年10月に閉鎖となり、江東区の豊洲へ移転したというニュースは、東京に暮らす人以外でも鮮明に記憶していると思います。

築地は、世界的にも知られているブランドです。築地場内市場が移転しても、築地場外市場は変わらずやっているので、今後も多くの人は訪れ続けるのではないでしょうか。

そんな「築地市場(旧・東京市設魚市場)」は、100年前の12月1日暫定的に開場しました。築地海軍技術研究所用地に東京市が土地を確保し、公設の魚市場を開場します。

その流れを受けて、同年9月に起きた関東大震災で焼失した日本橋魚河岸の組合も築地移転を決議します。京橋の大根河岸も移転を始め、青果部となりました。

築地が盛況となると、同じく震災で焼けて移転した築地本願寺の境内の墓地跡地に水産物商が入ってきて、場外市場を形成しました。

市場の正式な開業は、1935年(昭和10年)とされますが、実質的な始まりは1923年12月1日で、そこからご存じのような発展を遂げ、豊洲移転へとつながっていったのです。

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