まるでラピュタな世界。ロマンをかき立てる日本の隠れた「小島」5選
名前の怖さが興味をそそる!奇祭で有名な悪石島
最後にご紹介したいのは、トカラ列島の悪石島(あくせきじま)という、なんとも怖そうな名前の島ですが、以前に皆既日食が一番長い島(2009年7月22日)としても一時話題になったこともあるので、ご存知の方もいるかもしれません。
こちらの島はなんといっても、奇祭「ボゼ祭り」が有名です。毎年旧暦の7月16日行われる古くから伝わるお祭りで、「十島村悪石島の盆踊り」として鹿児島県の無形民俗文化財に指定されていますが、”普通の盆踊り”とは様子が違います。
「若者が赤土と墨で塗られた異形の面を被り、ビロウの葉の腰蓑を巻き、手首や足にシュロの皮をあててボゼに扮し、手には男根を模したボゼマラという長い棒を持つ」といった姿で女性や子供を追いかけ、その後はみんなで踊るといった祭りです。奇祭と言われるだけあって、かなりユニークですが、村人の無病息災・子孫繁栄を願う行事として今もその風習が残っているそうです。
ボゼだけではなく、島内の至る所に神々が祀られており、島民は日常的に日々の平穏への祈りを捧げるそうです。
こんなお祭りがあると聞いたら興味そそられますが、観光地らしいレストラン、ホテル、お土産屋などは島内にはあまりないそうです。しかし、こんな小さな島には温泉が3種類もあります。
海を眺めながら入る湯泊風呂、冷たい海水と海中から湧く熱いお湯が混ざりあうことによって利用することができる海中温泉、地熱を利用した天然の砂蒸し温泉が見所といわれています。
鹿児島からフェリーで13時間程かけて辿り着いた先は…。
島には飼育されているヤギと野生のヤギがいるようです。
放牧されている牛にあうこともあるかもしれません。
イルカも見られるかも?
さて、皆さんはどの小島に興味を持ちましたか?
大国と比べて面積はそれほど大きくない日本ですが、まだまだ未踏の地がありそうですね。いつもの旅行とはひと味違った体験をしたい方は、現時点ではまだ「知られざる」この小島に行ってみるのもいいかもしれません。
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